4月から始まります特別講座『絵本の翻訳教室』のご案内です
講師は児童文学翻訳家の野坂悦子先生
知っているようで知らない絵本翻訳の世界
絵本の文は直訳?意訳?それとも超訳?
今回の講座は「ちいさなうさこちゃん」に始まり、
絵本翻訳の面白さ・難しさ・こぼれ話など盛りだくさんの講座です
講師の話を聴くだけではなく、
座学と実践の両方から絵本の翻訳とはどういうものかを学んでいきます。
詳細情報・お申し込みは
ゆうゆう絵本講座HPからお願いいたします。
ゆうゆう絵本講座事務局
今年で2回目となる『ゆうゆう絵本・おはなし創り大賞』の審査が
2月2日に行われました。
(ゆうゆう絵本・おはなし創り大賞は年に1回、
通信講座生を対象に募集しています。)
厳正なる審査の結果、下記の通り受賞作品が決まりました!!
【ゆうゆう絵本大賞】
最優秀賞
作品名「うちゅうじんピカッ」
作者:さとう のぶこ
<きむらゆういちコメント>
なんてったって絵がすばらしい。お話の発想もいい。
細かいところを言えば、ストーリーに注文したいところはあるが、全体としてうまくいっているので、それも力のある作品だからだろう。
少なくとも絵の実力は充分業界で通用すると思う。
<審査員コメント>
・着想・絵共にユニークでレベル高い。
・迫力ある絵に引き込まれる。
・宇宙人が珍しいというわけではないが、「おねしょ」というのがよかった。
・世界観が面白い。
・宇宙人のおもらしという着想と絵がうまくかみ合っている。
・絵とテーマがおもしろい。勢いがある。
・話はいまいちだったけど絵がいい。
絵画賞
作品名「トマトざむらいとはたけのなかま」
作者:わび みよ
<審査員コメント>
・キャラがおもしろくできている。画力あり。
・トマト侍のキャラと絵が力強くていい。
・絵が好き。「よかろう」が好き。ただ、暑さから始まり雨で終わったのが、ややねじれてたかな?と。
・絵・構成が力強くていい。
・キャラクターがインパクトあった。
テキスト賞
作品名「ドキドキふあん」
作者:いしあい つるえ
<審査員コメント>
・ラフからの進化がすばらしかった。
・テーマが良い。
・子どもの不安のドキドキがおもしろい。絵ステキ。
・子どもの心情、不安感がよく出ている。
アイデア賞
作品名「あっちゃんのは」
作者:まつの みさき
<審査員コメント>
・歯が抜けてから生えるまでのストーリーが新鮮だった。
・あっちゃんの歯が可愛い。可能性ありそう。
・主人公が「歯!」の発想に一票。
ユーモア賞
作品名「どろぼうのドロボー」
作者:川又寧々
<審査員コメント>
・構成も起承承承転結で、オチもおもしろい。
・構成がよくできている。絵本ならではの絵のおもしろさがあれば・・・。
・インパクトがあった。シンプルな話だがクスッと笑えた。
・ちょっとひねりがあれば。
キャラクター賞
作品名「もぐ」
作者:あきのもみじ
<審査員コメント>
・発想がいい。もうひとひねりあったらもっと良くなりそう。
・絵がかわいい
【ゆうゆうおはなし創り大賞】
最優秀賞
作品名「さよならキノコ」
作者:福本恵子
<きむらゆういちコメント>
この話に引き込まれたのはボクも子供の頃同じ経験をしているからです。
しかしボクはその経験を原稿にできなかったけれど、この作品は見事に作品として消化されている。
そしてお兄ちゃんの優しさや心遣いがさりげなく伝わってくる。
もう一つこの作者で驚いたエピソードがある。先日授賞式あったしかけ絵本コンクールで入賞に輝いていたのだ。ボクもその絵のタッチ、話の大胆さが気に入って押したのだが、まさか同一人物だったとは。
<審査員コメント>
・創作するにあたって大切なことは、なんだろうという書き出しと裏切らない中味、読み終ったあと余韻が残ることだと思います。福本恵子さんの作品「さよならキノコ」にはそれがありました。
妹が可愛がっていたインコのキノコがねこにおそわれます。
それを知ったおにいちゃんが苦し紛れについたうそが次第に真実味を増していきます。
そして…夢と現実がまざるようなふしぎな終わり方がさらに余韻を残す結果となりました
・すでに何冊か著作がある福本さん、さすがの実力です。文章力はもちろん物語としての完成度も高いため、今後は対象年齢やページ数など、具体的な媒体を想定して書くといいかもしれません。そのさい主人公さとると妹の心理描写や「どうぶつむら」の絵としてのイメージなどを深めるとよいでしょう。
・妹のえりが大切に飼っていたセキセイインコの「キノコ」が,突然黒猫に奪われてしまいます。兄のさとる
は,妹の気持ちを考え,「動物村」に帰っていったと言い繕いをします。
妹との会話や動物村を描くシーンなどが生き生きと描かれており,さとるの優しさと切なさが読み手の心に
じわりと伝わってきます。書き出しも,読み手を引きつけるインパクトがありますね。
優秀賞
作品名「ふぶきの夜は ワクワク」
作者:三谷桜子
<審査員コメント>
・まず、タイトルで「おや?」と思いました。雪国育ちではないので、実際の「ふぶき」の想像がつかなくて、「たいへんそう。」としか思えないのです。なのに、ワクワク? そう思って読み進めていくと、ほんとうに「ワクワク」がやってきて、あたたかいきもちで読み終えられました。
動物たちを、単なる擬人化ではなく、(そのままではないけれど)生態も意識しながら登場させていることにも感心しました。
・こぐまが冬眠をしようとしていると、いろいろな動物が次々やってきます。
外はふぶき。りすが「こんなふぶきの夜はワクワクしてねむれないだろ! パーティーしようぜ!」といってギターをひき、パーティーになります。
夜明けになると、こぐまは眠くなって、みんなの歌声をききながら眠りにつきます。
とてもあたたかな、おもしろい物語でした。
ただ、みんながやって来たのは母ぐまに頼まれたから、ということになっているのが残念でした。母ぐまはいりません。
・タイトルにまず魅かれました。「あらしのよるに」にあったような……
確信犯ですよね? で、文字通りワクワクする気持ちで読みました。
その内容は「こぐまのひとりだち」のお話でした。こぐまが初めて一人で冬眠する夜はあいにくのふぶきで、ドキドキの不安がいっぱいでうまく入眠できません。そこに森の仲間のウサギさんやタヌキさんシカさんにいのししおばさんまでやってきてワイワイガヤガヤとお茶を要求したりどんぐり食べたりでパーティになってしまって、こぐまは大忙し。リスさんの歌もステキでした。「みんなで集まって唄えば勇気!」……それは勇気の歌でした。いつの間にか不安も吹っ飛んで上手に冬眠していくお話。でもそれはすべてこぐまのお母さんにお願いされていたとのこと。この「お母さん登場」に関しては審査員の間で賛否両論でした。子どもたちだけで解決すべきだという意見もありました。私見ですが、働く母として四人の子育てをとっくの昔に終えてしまった私個人としては、「子どものひとり立ち」を見守りながらも子どもを信じて軽く突き放すという親の愛がツクンと伝わってきて、これはこれで切なくも愛おしい、(私的には悔いの残る)強い愛を感じました。優しいお母さんの、子を思う愛のお話でした。おやすみなさい。
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