1年に1回ゆうゆう絵本大賞の審査が

1月に行われましたビックリマーク(応募制・資格は通信生のみ)

賞品は、1年間で最も優秀な作品を出版化に向けてプロデュースする、というもの。

出版化に至らなかった時は、ハードカバー本を3冊プレゼントします。

 

 

『第1回ゆうゆう絵本大賞』―発表―

 

【最優秀賞】

一場美子さん/「かいじゅうバーガー」

 

絵画賞

よしむらめぐさん/「ちいさなかぜ」

佐藤伸子さん/「あかいぼうし」

 

【ユーモア賞】

川又寧々さん/「はいしゃへいったら」

 

【ナンセンス賞】

じ~たさん/「カッパのプール」

 

【かわいいで賞】

あきのもみじさん/「ニアちゃんとミアちゃん」

 

【アイデア賞】

小竹守道子さん/「どうぶつビート」

 

受賞したみなさま、おめでとうございますクラッカー

 

応募作品は30作品ひらめき電球

選考者は 

・きむらゆういち

・宮本えつよし

他に添削者

―編集者―

・後路好章(元あかね書房、アリス館編集長) 

・中澤由梨子(世界文化社)

・波賀稔(すずき出版編集長)

・木村春子(えほんナビ)

ー作家―

・上野与志

・高橋秀雄

・小杉早苗

・大塚健太

 

 

【選考方法】

 選考委員全員が、全ての応募作品を読んで気になった作品に付箋を貼っていく。

 複数の付箋が貼ってある作品を一つずつ全員で協議する。

 今回は該当者なしと言う意見もあったが、やはり第1回として受賞者を決めるべきだと言う意見に再考し、最優秀賞が決定する。

 続いて、絵画賞など各選考委員が推薦し、各賞が決まる。

 大賞は手直しする事を条件なら、すずき出版の編集会議に掛けられると、すずき出版編集長の波賀委員の言葉に選考の協議が終わる。

 

 

 

 

 

ビックリマーク―総評―ビックリマーク(きむらゆういち)

 大変な力作が多く、将来が期待出来る作品が多くありました。

 しかし、このまま出版して、少なくとも数千人の方がその1冊を選んで、レジまで持っていってくれるだろうかと言うと、あと1歩のものが多く、選考は難航しました。

 他の賞でもそうですが、受賞作がそのまま出版される事はほとんどなく、必ず手直しされて出版されています。

 今回の賞も手直しありでの条件での受賞となりました。

 また、編集者の方のプロデュースと作品完成の協力によって出版化が出来た場合は、印税の一部約2%程を編集印税としてお支払いしていただく場合もあります。

 これは自由選択ですが、その方が添削の編集者がより親身になってくれると思います。

 

 

その他の賞-選評-

 各賞は元々予定にはなかったのですが、選考委員の意見により作られることになりました音譜

 賞品はきむらのサイン入り絵本です。出版プロデュースもありません。

 ただ本人が出版社に売り込む時などに、受賞した実績を伝えるのは良しとします。

 

・きむらゆういち委員

【絵画賞】「あかいぼうし」

 絵がすごくいい。

 話はよくあるパターンだが、絵は機会があればぜひボク

とコラボしたい絵だ。

 

【ユーモア賞】「はいしゃへいったら」

 この作者の世界観が楽しい。

 ボク好みのお話でとてもいいが、ワニに質問したのにそのまま治療するのは不自然。もっとグレードアップを!

 

 

・宮本えつよし委員

【ナンセンス賞】「カッパのプール」

 プールのナンセンスさがいい。

 

 

・後路委員

【大賞】「かいじゅうバーガー」

 何よりも作者の子ども心がすばらしい!

 

【絵画賞】

「ちいさなかぜ」

 風の空気感がたっぷり!

「あかいぼうし」

 色のドラマ構図のドラマがしっかりと構成されていた!

 

【ユーモア賞】「はいしゃへいったら」

 とぼけた味がなんともおもしろい!

 

【ナンセンス賞】「カッパのプール」

 作者の遊び感覚に共感

 

【かわいいで賞】「ニアちゃんとミアちゃん」

 かわいいもんね!

 

【アイデア賞】「どうぶつビート」

 かつてない斬新なアイデア!

 

 

・上野委員
【大賞】「かいじゅうバーガー」

 ストーリー絵本として、完成度の高い作品です。

 ハンバーガーと怪獣という組み合わせもユニークでおもしろい。

 絵がユーモラスでしっかり描かれ、見せ場も多いので、子どもたちの人気を博しそうです。

 

【絵画賞】

「ちいさなかぜ」

 とにかく絵がいい。風を感じます。

 絵で展開する絵本本来のよさがあります。

 ストーリーにもう少し「起承転結(特に転)」があれば、

もっと絵本として成功することでしょう。

「あかいぼうし」

 帽子が飛んでゆく、という、よくある展開にも係わらず、

十分に絵本の魅力があります。

 特にラストの月の場面(タテ開き)は、ビジュアルとしてもお見事。

「絵本はアートだ」と感じさせてくれる作品。

 

【ユーモア賞】「はいしゃへいったら」

 そこはかとないユーモアセンスがいいですね。

 天性のセンスかな? 

 このセンスを生かして、もう少し、シンプルな作品にすると、もっと笑えます。

 

【ナンセンス賞】「カッパのプール」

 カッパとプールという、「ありそうで、ない」組み合わせが、ユニークで、おもしろい。

 小カッパの行動も笑えます。

 子どもたち反応を聞いてみたい作品。

 

【かわいいで賞】「ニアちゃんとミアちゃん」

 ネコのキャラが、純粋にかわいくて魅力的。

 商品力が十分あります(売り込みすべき)。

 ストーリーにもう少し、「起承転結(特に転)」が欲しいところです。

 

【アイデア賞】「どうぶつビート」

 まるで、楽譜(♫かな?)のような動物たちという、アイディアがすごい。

 まだ、未完の感がありますが、これで分かりやすくなったら、いうことなし。

 

 

・小杉早苗委員

 時間をかけて仕上げたと思われる力作ぞろいで、受講生のみなさんの応募にかける情熱が伝わってきました。

 ストーリー展開としては凡庸(ありがち)であったり、冗長な(無駄の多い)作品が多かったのが残念でした。いっぽう絵については画力の高い作品が多く見応えがありました。特に絵画賞の2作品は素晴らしかったです。

 ただ、絵が良くてもストーリーの雰囲気と合っていなくて選外となった作品もありました。今回選ばれた作品はどれも内容と絵の雰囲気がマッチしています。特に「かいじゅうバーガー」はスピード感のある展開と大胆で派手な色づかいとがマッチしていて、読み聞かせなどで子どもたちが楽しめる作品だと思いました。

 

 

・木村春子委員

【大賞】「かいじゅうバーガー」

 子どもたちがワクワクしそうな展開で、

 とても楽しい作品でした。

 絵もカラフルでとても丁寧に描かれているのが、

 見ごたえがありました。

「好き嫌いせず食べなさい」という、食育的な部分がもう少し抑えらえれて、

「美味しく楽しく食べられたら良い」という感じになるとさらに子どもが喜ぶように思いました。

(ママがきつく描かれているのが少し気になりました)

 

【絵画賞】「ちいさなかぜ」

「風」という目に見えないものをテーマに、とてもセンシティブに描かれている作品だと思いました。

大人が楽しめるようにも思いますが、子どもたちもこの作品をきっかけに、風を感じることを積極的にしてくれるのではないかと思います。

子どもが風と遊んでいる(凧あげとか?)描写があると、さらに気づきや発見につながると思いました。

 

【ユーモア賞】「はいしゃへいったら」

 セリフの掛け合いが面白く、

「そんなこと言ったら、食べられちゃうよ!」「なんで、ワニの口の中に入っちゃうの?」と子どもたちがツッコミを入れながら、盛り上がる様子が目に見えるようでした。

 ワニと歯医者というと、五味太郎さんの『わにさんどきっ はいしゃさんどきっ』が真っ先に思い浮かんでしまうのが、作品のテーマとしては残念だと思いました。

 

【ナンセンス賞】「カッパのプール」

 アッと驚く展開に、度肝を抜かれた作品でした。イラストもポップで、子どもたちが楽しめそうです。

 皿やキュウリといった伏線が、うまく回収されず、

勢いのみでラストまでもっていったと思われてしまうところが惜しいと思います。

 

【かわいいで賞】「ニアちゃんとミアちゃん」

 イラストのクオリティー、実力は今回の作品の中でも商業レベルでピカイチだと思いました。

 ストーリーも姉と妹という、王道のテーマを丁寧に描いていると思います。

 イラストに力があるので、もっとオリジナリティの高い作品にチャレンジしてみるのも良いと思いました。

 

【アイデア賞】「どうぶつビート」

 動物の名前をビートにのせた絵本という、全く新しい発想がすばらしかったです。

 ただ、動物の数があまりにも多く、もっと子どもたちが声に出して楽しめるよう、キャラクターを厳選する必要があると感じました。

 

 

・高橋秀雄委員

【大賞】「かいじゅうバーガー」

 完成度も高く、おもしろく読めたのだが、明らかに視点の違う文章が入っていることが気になった。

 読者が寄り添う対象の言葉だけでいいと思う。

 

【絵画賞】

「ちいさなかぜ」

 新たな世界が描かれることが楽しみになってきた。

 絵は満足できるものなのだから、作者の思いを物語にしてはどうだろうか。

「あかいぼうし」

 より新鮮で個性的なストーリーが欲しいところだ。

 

【ユーモア賞】「はいしゃへいったら」

 読者が寄り添って読んでいくことになる「主人公」を

はっきりさせるべきだと思った。

 まだ、外側から描いている気がする。そこを乗り越えたら楽しい作品ができるはずである。

 

【ナンセンス賞】「カッパのプール」

 ストーリーを整理して、ラストは本当にこのままでいいのかを考えるべきだと思う。

 構成しなおせば、斬新な絵本になると思う。

 

 

・中澤由梨子委員

【大賞】「かいじゅうバーガー」

 テンポよくぐいぐい進むお話に思わず惹きこまれます。

 表情豊かな絵も楽しく、親子の愛情に胸がきゅんとする部分もあり、子どもたちといっしょに読みたいなあと思える作品です。

 

【絵画賞】

「ちいさなかぜ」

 一編の詩を読むような、さわやかな読後感のある作品です。手元に置いて、時々めくってみたくなるような愛着の湧く絵本になりました。

「あかいぼうし」

 構成力、絵の力、抜群です。

 どの画面も帽子の「赤」が印象的!

ラストの絵本を縦に使う月のシーンには「やられた!」感があり、満足して絵本を閉じられます。

 

【ユーモア賞】「はいしゃへいったら」

 読みながら、思わず笑っていました。

 飄々とした会話が楽しい作品で、センスが感じられます。

 

【ナンセンス賞】「カッパのプール」

 絵のインパクトがすごいです。

 

【かわいいで賞】「ニアちゃんとミアちゃん」

 キャラクターの完成度の高さに脱帽です。

 

【アイデア賞】「どうぶつビート」

 すべて本当の動物の名前で作られているという驚き。

 音楽の楽譜のような構成で、メロディーと伴奏があるという構成。二人で呼吸を合わせて読んだら、新しい世界が開けそう。

 絵本の可能性が広がる絵本です。

 

 

・大塚健太委員

 集まった作品はそれぞれの想いとパワーを注いだ作品だけあって、どれも優れた力作。

 甲乙つけがたいとはまさにこのこと。でもふたを開けてみれば、審査員方の票はそれほど大きくは割れなかったと思います。

 大賞はおはなしと絵のバランスや総合力で決まりましたが、その他の入賞作も、他の作品に勝る魅力やインパクトがあったので授賞となりました。

 個人的には、画力に秀でた作品は多かったものの、おはなしで引き込まれるような作品が少なかったような気がします。

 1つのお話をただ15見開きに分けるのではなく、絵本の特性を生かした各画面のページ展開も考えた作品に仕上がると、より読み手に説得力をもって想いが伝わるのではないでしょうか。

 

 

 

『ゆうゆう童話大賞』―発表―

 

【大賞】

 該当作なし

 

【優秀賞】

三谷桜子さん/「カラスとロボット」

 

【佳作】

松井英子さん/「イヌネコかいぎ」

 

他にも好評で話題になった作品は多数ありましたが、今回は残念ながらあと一歩で

賞には及びませんでしたあせる

次回作を期待してますビックリマーク

 

選考者は 

―編集者―

・野口満之(講談社)

ー作家―

・戸田和代

・平田昌広

 

【選考方法】

選考委員全員が、全ての応募作品を読んで

協議の結果、各賞を決めた。

 

 

 

 

『ゆうゆう童話大賞』-選評―

 

・戸田委員

 童話部門で優秀賞をとられた三谷桜子さんの「カラスとロボット」に感動しました。

 サンタクロースが森に落としたロボットをたまごとかん違いしたカラスのお母さんが、我が子同様にやさしくあたためる。8枚という短い作品でしたが、物語の中の静と動にむりがなく、行間にただよう詩的な雰囲気もすばらしいと思いました。

 ラストはいまも心に響いています。

 

・平田委員
「カラスとロボット」

 基本に忠実な文章力がこころあたたまるファンタジーの世界に読者をみちびきます。

 かあさんカラスがロボットを自分の子とまちがえるくだりに、違和感をもつか、もたないかで大きく評価がわかれますが、その点を無視できるほどの世界観が受賞の決めてになりました。

「イヌネコかいぎ」
 イヌとネコ、そして主人公こうたの会話がとにかく楽しく、応募作のなかで声をだして笑った唯一の作品です。

 構成や文章力が雑で展開がはやすぎるのが残念ですが、規定枚数の範囲内ではよく書けています。これからの伸びしろにおおいに期待します。

 

 

・野口委員

 賞は「童話」という名称になっていますが、講座としては「おはなし作り」としています。「児童書業界」ではたしかに、「童話」と分類されるジャンルがあるのですが、マーケティングのための便宜的なものでしかありません。大人が読むことを拒むわけではないからです。

 それと相反するのですが、「大人には教えたくないほどおもしろい」子どものための読み物を、児童書業界は求めています。大人目線でいうと、「子どもだけに読ませておくのはもったいない」おはなしです。

 そんな観点で総合的に、長さも読者対象も異なるいくつかの作品から選んだのが、受賞作です。

『カラスとロボット』には、親であることの喜びがあふれています。子どもの成長を、不安と安心とが交錯するなかで見守りつづけ、無事に送り出せたかあさんカラス。子ども読者が「親」になることがあるのかどうかはわかりませんが、このかあさんの「優しさ」は、子どもたちに、他者を大切に思う気持ちを育んでくれるだろうと思うのです。

『イヌネコかいぎ』は、大げさにいえば、「世界系」ですね。人類(?)10万年の論議の結論が、主人公の男の子にゆだねられるわけですから(ほんとに大げさだ)。

 課せられた「究極の選択」は、じつにどっちでもいいことです。ただ、選ばれたい当事者にとっては、非常に重要なことなのでしょう。一部の人にとっての、オリンピックのようなものですね。

 そして、そこからの展開が、ほんとうに「オリンピックの招致」のようなのですが、民話的というか、おとぎ話的な雰囲気があるのです。ナンセンスなのですが、私は、それ以上にシニカルさを感じました。

 

 

たくさんのご応募ありがとうございましたビックリマーク

ぜひ次回もチャレンジしてみてください音譜

素敵な作品をお待ちしておりますひらめき電球

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《ゆうゆう絵本講座事務局の新設コースのお知らせです》

 皆様から多くのご希望を頂まして 

より 学びやすくする為に 

入門コースを設け 講座の構成を再構成しました。

以下を参照くださいませ。

 

10月から 新たに〈絵本入門コース〉がスタートします。

・まだ一度も絵本(手作りでも)を描いた事がない。

・絵を習った事が無い。

・文章もほとんど書かない。

このような方は 先ず〈絵本入門コース〉をおすすめします。

絵本に関する 基礎の”基”を学べます。

・本の構造からページの進み方などを学び

・絵本の文章の基礎をいろんな方法で学び

・絵に関しての画材の講義と実技や原画の描き方などを学び 

・最終的に絵本のストーリーを作る(絵も含め)

などが カリキュラムの概要です。

 

いままでの○○期(10月からは25期)は〈絵本初級コース〉

と成りまして 絵本製作から講座内容がスタートします。

 

講座構成は

〈絵本入門コース〉

月2回/第2、第4土曜日

13:30~15:30 

**告知の欄では 13:30~15:30~と

   2コマ開設するような表記になっておりますが 

   間違いです!!スミマセン!!

   13:30~15:30の 1コマだけです・

   (告知欄は近日中に訂正いたします!)

 

〈絵本初級コース〉―いままでの○○期(10月からは25期)

 月2回/第2、第4土曜日

16:00~18:00or19:00~21:00を交互に

 

〈本コース〉は 今までの通り

○D2クラス/第2金曜日 11:00~13:00

○D4クラス/第4金曜日 11:00~13:00

○D4プラスクラス/第4金曜日15:00~17:00

○アドヴァンス&F4クラス/第4金曜日19:00~21:00

○S2クラス/第2土曜日16:00~18:00or19:00~21:00を交互に

○S4クラス/第4土曜日16:00~18:00or19:00~21:00を交互に

○童話クラス/第2土曜日 11:00~13:00

○童話・絵本の文クラス/第4土曜日 11:00~13:00

○絵本の絵(篠崎プラス)クラス/第2金曜日19:00~21:00

○絵本の絵(篠崎クラス)クラス/第4木曜日19:00~21:00

 

以上が講座の“新”構成と成りますが

本コースではたくさんの専門コースから選べます。

2つでも3つでも同時に複数クラスの受講が可能です。

 

以上 

10月からの 新設入門コースと講座の構成に関するお知らせでした。

 

ゆうゆう絵本講座事務局より。

 

 

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