with online連載

萩中ユウの「わたしの愛させ方」

第19回が配信されました!

 

 

 

テーマは

「失恋で無気力になった時に持つべき意識」

 

"結婚も考えていた彼との別れから

なかなか立ち直れません。"

という相談者さんへ、

お答えしています。

 

 

失恋はもちろん、長い間心を痛めたり自暴自棄になり続けるのって、体力も気力も消耗します。

相談者さんは今、「傷つくことを継続している」状態です。

 

将来に対して漠然とした不安を抱くという心理は、“自分が何も動いていない”ときにしか起こり得ないものだと思っています。

 

もちろん、生きていればあらゆる不安はつきものですが、自分が自分のために動いている間に生まれる不安は「明確」です。そこには明確な“望み”があるので、“こうなったら嫌だな”という不安も明確です。

つまり、相談者さんの「不安でたまらない状況」というのは、“望みが明確になっていない”状況なのです。

 

 

「失恋」の痛みを知らない人の方が

珍しいんじゃないかな。

 

「相談者さんの今の気持ち」は

ご本人しか知り得ないものだとしても

失恋の痛みや苦しみというものは

きっと共通していると思うんです。

 

悲しいとき、虚しいときって

どうしても「私ばっかり」の

思考になりやすいのだけれど、

 

今幸せそうに笑っているあの人も

失恋で胸を痛め涙した夜がある、

ということはつまり

乗り越えられない痛みではないんだ。

そう知っていれば

きっとまた少し前を向けるはず。

 

 

私はよく、「今の私の幸せは、過去の私が作ってくれたんだな」と感じます。仕事ももちろんそうですし、夫との結婚を選んだことも、恐怖や不安を感じながらも出産したことも……。あのとき、「怖いから」といって変化しないでいることは簡単でした。だけど、私の心が望む形を最優先に、上手くいくかどうかなんてわからなくても、進んできました。

今ある日常や目の前に広がる光景は、過去の私が動いてきたからこそなんだな、と思うたびに、自分自身に感謝したくなります。

 

この文章を書いているとき、

自分自身に抱きしめられているような感覚で

涙が出そうになりました。

 

あのときの失恋も

あの日の失敗も

あの頃の挑戦も・・・

全部が繋がって

今の私、今の日々をつくってる。

 

夢中に、がむしゃらに、

突っ走ってきたなぁと改めて。

きっとものすごく無知なうえに

危なっかしい少女だったことでしょう。

気だけは昔から強かったけど(笑)

本当の意味での強さを今、

少しずつ少しずつ

身につけられている気がする。

 

 

 

ちょうど最近、

「失恋した」という女性と

お話をする機会がありました。

 

そこで私は

 

「痛みを紛らわせなくていいから

ただただ耐える。痛みと向き合う。

痛みから一時的に逃れるために

自分を雑に扱わない。

(=想いの乗らない恋とかね)

 

恋愛をするということは、

別れの痛みも受け入れるということ。

 

その痛みを知っているから

次の恋は終わらせないように、と

相手と向き合えるようになる。」

 

とお伝えしました。

 

どうか今この記事を

見てくれているといいな。

 

大丈夫。

人はずーっと傷つき続けることも

ずーっと泣き続けることもできないから。

 

デフォルトで

気持ちが上を向くようにできている。

そうじゃない今が

イレギュラーなだけだから。

 

 

私も大失恋、したことあるよ。

今となっては

「今の私になる過程で不可欠だった」

とすら言えてしまうほどだけど。