産院選びの条件で
パパと娘が一緒に泊まれる部屋がある
を基準に選んだのですが、

コロナの影響により私の産院では
・検診はずっと付き添いNG
・分娩時はパパだけ、子宮口全開になったタイミングで入室可能に
・連日の面会は規定時間内にパパだけ可能(子供はNG)
でした。

長女の出産時も、
リョータさんと一緒に入院していたので
それができなくなってしまったことにガーン。
そして娘には丸5日会えなくなってしまい
さらにガーーーン。

だけどきっと、
こういう状況にも何か意味があるはず。
大丈夫、どんな形になったって
私とこの子にとって最善の出産になる!
と自分に言い聞かせ、
母娘二人三脚での入院期間となりました。



入院中、可能な範囲で面会に来てくれたリョータさん。
(その間、娘は私の実家に預けていました)

来てくれると赤ちゃんのことを話したり
おっぱいトラブルの弱音を吐いたり
ずっと話を聞いてもらっていました。

そんな中、3日目の夜かな、
ばぁばの家にいた長女が
「ママぁ〜パパぁ〜」と泣いている
という連絡を受けて。

すぐにリョータさんに戻ってもらい、
私はテレビ電話するかどうか迷って
やっぱり少しかけてみたら
寂しそうな泣くのを堪えた長女の表情。
それを見て、
私の方が涙を堪えきれなくなって号泣。

長女に会いたくて
今すぐにぎゅって抱きしめてあげたくて
私の方が長女に会って安心したくて。

ばぁばが大好きな長女。
私がいても、ばぁばのそばから一ミリも離れることなくベッタリなのに、
ばぁばの家にいても泣いちゃうなんて。

あぁ寂しかったんだな、
頑張ってくれていたんだな、
って思うと切なくて。

長女との電話を切った後も
涙が止まらなくてリョータさんに電話。

泣きながら今の気持ちを話す私に
「うん、うん」ってずっと相槌を打ちながら
最後までじっと聞いてくれて

「ユウちゃん、大丈夫だよ。
考えすぎなくて大丈夫。
○ちゃん(長女)は強い子だから。
子供だもん、今一瞬ふと思い出して泣いちゃっただけで、またケロッと遊んでるよ」

「確かに今はケロッとしてるかもしれない。
もう泣いたことすら忘れてるかもしれない。
だけど、一瞬でも寂しかったのは事実で、そのときにぎゅっとしてあげられなかったことが悔しい。
確かにあの子は強い子。ものすごく。
だけど、それは、いつだってパパとママがそばにいて見守っているから強くいられるのであって、何もしなくても強いわけじゃないんだよ。」


私と長女はすごく性格が似てるから、
自分のことのようにわかる。

だって私も今、泣いてるもん。
きっとリョータさんがそばにいたら
「あらぁ〜」って笑えることなのに、
一人ぼっちだから悲しくなる。

人が強くいられるのは
人がそばに居てくれるからなんだ。



そこから一晩、一睡もせず
ずっと考えていて。

姉に送ったLINEの返信に
「でも、二人育てるって、そういうことなのかも」
と書いてあるのを見たときに
すごく腑に落ちて。

そっか、
二人育てるって、その時その時の
優先順位を考えていくことなんだ。

って。

長女の出産のときは
私が新生児のお世話をしながら
リョータさんが産後の私のケアをしてくれた。

だから私は安心して甘えながら
ゆっくりママになっていったのだけど、

今回は、上の子がいる。
ということは、
私が新生児のお世話をしている間に
リョータさんは長女のケアをしてあげないと。

今まで通りじゃいけないんだ、
もう優先順位が変わったんだ。

ーーこれが、二人育児の覚悟ができた瞬間でした。

朝日を眺めながら、
小さな反省と大きな気付きを
メモに残した朝。

リョータさんにはその経緯の説明と
「ごめんね。まだまだ自分を優先しちゃっていて。大切な大切な○ちゃんのケアを、今だけよろしくね。帰ったら私もまた愛情いっぱい注ぐね!」とLINEして。

そうしたらその返事は

「だけどね、俺にとってはゆうちゃんも同じだけ大切。
命を賭けて出産という人生の大仕事を成し遂げた今、そんな今くらいはせめて、ゆうちゃんのことを一番に見ていてあげたいって思うんだよ。」

驚いた。
こんな返事をくれると思っていなかったから。
子煩悩で、娘を愛してやまないパパが、
こうして言い切ってくれたこと。

いつだってリョータさんは
私の想像を遥かに越えて
大きな愛で守ってくれる。

それが嬉しくて、
だけど今はその事実だけで充分。

「ありがとうね、リョータさん。
でもね、子供を優先しなきゃ!って無理に思っているんじゃなくて、子供を優先したいんだ。それが、私がやりたいことなんだ。」

私の中ではっきりと
優先順位が変わったんだよ、もう今は。

眠れていなくたって
身体にいろんなトラブルがあったって
娘が泣いてることに比べたら全然。

こうやって、親は強くなっていくのかな。

産まれたばかりの
こんなに小さな命が
また私をほんの少し強くしてくれました。



退院した日、
娘はちょっとだけ恥ずかしそうに
私に抱っこされていて。
そんな姿がなんだかずっとお姉さんに感じて
愛おしく、誇らしく、感じました。

長女も一緒に
強くなってくれていたんだね。この期間。

あぁやっぱり、
少し離れている期間が今、
必要だったのかもしれないな。

やっぱり最善だったんだろうな。



大好きな自宅にみんなで戻ると、


お部屋の中がバルーンとお花で
かわいく飾られていました。

テーブルの上には
小さく美しいプレゼントとお手紙。

【入院中は寂しい想いをさせちゃったね。俺にできることは何でもするから、また二人で協力して子育て楽しんでいこう!】

この言葉、嬉しかったな。

私が言わなくても、
些細な気持ちに気付いてくれるほど
近く深い関係になれたこと。

俺にできることは何でもする
といつだって言い切ってくれること。

入院中、眠れない夜に、
私が寝落ちするのを見守るように
ベッドに入った後もずっとLINEしてくれていて

付き合っていた頃の感覚を思い出した。
あぁ、そうだった。
離れていても伝わるくらいの優しさで
包んでくれるこの安心感が、
リョータさんを選んだ理由だったんだ。

一緒に眠るのが当たり前になっていた7年間、
久しぶりに離れて眠ったからこそ
改めてリョータさんの安心感を再確認。

自宅に戻ったら不思議なほどに
ぐっすりと眠れるようになりました。



リョータさんと一緒に、
また増えた宝物を優しく抱きしめて
葛藤しながら成長していこう。

育児は、育自。
子供たちから色んなことを教わり
子供たちに成長させてもらう日々を
楽しみながら愛そうと思います。