先日のトークライブでは、私の経歴についてもお話しさせていただきました。
その中で
『自分の貯金を全てはたいてセレクトショップを開業した』
という時期のこともお話したのですが、
コメントで
「貯金を崩すこと、お金がなくなるっていう不安はなかったのですか？」
とありました。
振り返ってみると、
もちろん何も感じないわけじゃなかったけれど
「怖い」と思ったことはありませんでした。
ドキドキはしたけれど、
それは高揚であって不安ではない。
「人生最大のお買い物だから、今までで一番楽しまなくちゃ！」
という気持ちでした。
銀行から転職するとき、
周りのみんなからは
「もったいないよ」と止められたけど
私は
「もったいないから」という理由で
仕事を選びたくない。
「怖いから」という理由で
チャレンジを諦めたくない。
それにね、私にとって
「不安がない」という状態は
「安心」なわけではなくて
「無心」だったのです。
自分の中の違和感に無視をして
そのまま会社に居続けることは
「不安」を感じずに済むという
ラクな選択でした。
だけど
その頃の私は
仕事に対しては無心で
リスクを回避しているという感覚すら
もうなかったのです。
悩む余地すらないほど
自分の心が決まっていたから
あとは行動に移すだけでした。
その後結局、
全財産を投資した店舗は
畳んでしまうことになったのだけど、
「もったいなかった」とは思いません。
少なくともあの頃の私にとって、
時間とお金の使い方として
最高の選択ができたと思うから。
今の私は
過去の自分の選択の積み重ねからできていて。
そう思うと
失恋も
失敗も
悔し涙も
寝不足の日々も
全てを愛おしく感じます。
たまにね、
あの頃の自分を思い返して
ちょっぴり羨ましくなるときがある。
後先考えずに
ただただ前進できたこと。
いくつもの試練に
何度も打ち勝ってきたこと。
決して平坦ではなかったけれど
だからこそ私は
自分を心から信じられるようになった。
あの頃の自分の熱気に
今は負けてるかもしれないな、と
落ち着いてしまった自分をみて
感じることもある。
だからこそ
また５年後、１０年後の自分に
そう思ってもらえるような
チャレンジをしていかなくちゃ。
▼私の経歴はこちらでも詳しくお話ししています。
今ではスタッフも増え、
あの頃よりももっともっと
心強くなった。
きっと人生には
完成なんてないんだから
変化を恐れることはない。
お金が減ることよりも
経験を増やせないことを
怖いと感じられる自分でいたいな。
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