色即是空のクリシンカー、立花孝志をぶっ解析す!

 

どうも、ライブです。

 

マツコ編から衰えることのない勢いで、文春編に着々と移行している立花さんが今日も熱い、N国シリーズへようこそ。

 

立花さんが先日、クリーンな政治をしていると主張しているにも関わらず、週刊文春が記事で「政治資金をめぐるさならる疑惑」と言う記事を発表したことで、名誉毀損で文春を提訴する方向で事を進めているのは、もう皆さんご存知ですね。

 

その同号において、自民党の衆議院議員であり厚生労働省の政務官である上野宏史さんが、あっせん利得罪や詐欺罪の疑いがあるという旨の記事が書かれており、今回立花さんはそこに目をつけました。彼は動画でこのように上野議員に提案しました。

 

「濡れ衣なら一緒に文春に裁判ふっかけよう」

 

さて、一体この何がすごいのか、私は何故これを記事にするのか、それを戦略解析していきましょう。

 

 

 

上野宏史議員をぶっ解析す!

 
 
文春の内容によると、上野議員は政務官の職務中にあっせん利得罪や詐欺罪と思われる会話の内容を、彼にパワハラを受けているとされる秘書に録音され、その録音を文春に渡ったとそうです。
 
詳しい話は動画にてご覧いただくとして、上野議員は外国人労働者の労働許可が降りるような操作を、外国人労働者を扱う関連の派遣会社に金銭をもらって行なっていたというのが今回の主張となります。
 
つまり「外国人労働者使えるようにしてやるから金よこせ」と言う事です。そして、その会話を音声録音されてしまったので、ああ、上野議員、これはかなり決定的だよね、って話になっているのです。
 
 

上野議員は有罪か、無実か

 
さて、立花さんはこの記事が事実かどうかについて懐疑的です。確かにボイスレコーダーという音声証拠がある以上、証拠として強いですが、捏造することも不可能ではありません。よって、音声を聞くだけでは「まだわからない」のです。
 
こういう場合、裁判所では写真などの証拠映像が捏造されていないことを明確にするためにも、提出される画像ファイルは全て「raw拡張子」というファイル名でのみ証拠として認めるという国もあります。rawとは「生の」「火の通っていない」という意味で、コンピューターのファイル拡張子における「無編集」を表します。無編集のファイルのみにつく拡張子であるため、rawは信憑性が高いのです。編集して「raw」で保存することができないからです。
 
なので捏造という可能性も、あるにはあるのです。
 
もし、この記事が捏造の証拠に基づくなら、それはそれで辻褄が合います。なぜなら、上野議員がこのあっせんの見返りとして要求している金額があまりにもしょぼいからです。彼は外国人労働者の労働力を確保するのにあたり、一人頭2万円を要求していると記事には書かれています。そして、だいたい100人ほどの名前が載ったリストがやりとりされているようなので、トータルで200万円程度です。
 
200万円は多いと思いますか?一般庶民の感覚からしたら多いでしょうけど、議席たった2のN国に入ってくる政党助成金でさえ1年で1億を超えます。選挙活動の交付金も2000万円だったりします。そういうのと比べて、本当に200万円は大金でしょうか?逮捕や官僚職、議員職を失うリスクを負ってまで手に入れたい金額でしょうか?
 
そうだとしたら相当知能が低いかと思われます。だって、たかがラジカセが欲しいからってわざわざジャイアンに向かってくアホはいないでしょ?ジャイアンに立ち向かうくらいのものって、相当大事なものですよね。ボコボコにされるリスクを背負ってまで、奪い取らなきゃいけないもの。例えば「しずかちゃん」とか、「4次元ポケットとか」、そういうラジカセとは比べ物にならないほど大事なものですよね。それと同じことなのです。
 
何が言いたいかというと、「割に合わない」のです。
 
もしこの疑惑が真実なら、上野議員は「90%の確率で10円もらえ、10%の確率で1000円失うのと言うのを10回連続で行うゲーム」をやっているようなものなのです。10%と言うことは、10回に1度は負けるのです。90円獲得して1000円失うこのゲーム、皆さんなら参加してましたか?
 
仮にも衆議院議員に当選するような頭脳を持ったお方ですよ。そんな頭のよろしくない真似をするとは到底思えない。この記事が嘘なら、人を馬鹿にするのもいい加減にしろ。
 
そう言っているのが立花さんなのです。
 
 

だから上野議員も文春を訴えるべき

 
立花さんはそこで、上野議員にも「もしこれが嘘の記事なら、一緒に文春を訴えましょう」と呼びかけています。
 
なぜなら、この記事に書かれている事は大変なことであり、警察や検察が動くのは時間の問題かと思われます。下手をすれば地位を失うかもしれない一大事です。
 
そしてそれが嘘なら、こんな一大事を引き起こして上野議員の立場をいわれもないのに著しく悪くなるように仕向けた文春は、名誉毀損罪で十分に訴えることができる、と立花さんはいうのです。
 
 

立花さんの華麗なる戦略

 

立花さんは「今一番してはいけないのが、何もしない事です、上野議員」と言っています。この一言が強力なのです。この一言に、立花さんの思惑が全て詰め込まれているのです。

 

何がすごいのか?

 

こう言うことによって実は上野議員の行動を誘導しているのです。上野議員が取れる行動は以下の二つのみです

 

  1. 文春を訴える
  2. 文春を訴えない
文春を訴える場合、記事が嘘である必要があります。逆に、記事が嘘なら訴えないことによって得られるメリットがありません。みすみす目の前の「約束された慰謝料」と、取り戻せる信頼を手放すなんてどう考えてもデメリットでしかありませんから。つまり、上野議員は無実なら文春を訴えざるを得ないのです。
 
次に、上野議員が訴えない場合はどうでしょう。それは、彼が有罪な場合です。有罪な場合は訴えても逆に裁判費用を余計に支払わせられたりと、損をします。それ以前に有罪なのに名誉毀損はまかり通りません。彼が無罪でも訴えないと言う選択肢はありますが、それが無意味なのは上記でも説明した通りです。

 

この

 
「確かに上野は無実なら訴える方が圧倒的にメリットが高い。なら、本当に無実なら上野は文春を訴えるだろう」
 
「無実=訴える、有罪=訴えない」
 
と言う認識を、動画の視聴者にあ与えたことが、立花さんのすごいところなのです。上野議員が何もしないと言うことは、実質彼の有罪を意味していると言う方程式が、出来上がってしまったのです。
 
 

どっちをとっても美味しい

 
しかし、上野さんが立花さんと一緒に文春を提訴しようがしまいが、立花さんにとってはプラスになるのです。
 
  1. 上野議員が協力する場合:文春に対してさらに強く出ることができ、裁判に優位になる。さらに、国民にも「正義を主張し勝っていく、スーパーヒーローの図」を見せることがで、支持者を増やせます。
  2. 上野議員がなにもしない:「本当に悪いから名誉毀損で訴えられないのであり、名誉毀損で訴えている立花は本当に潔白だ」と言うイメージを国民に与え、支持者を増やせます
 
このように、どっちをとっても立花さんの支持者が増える計算になってるのです。なんて美しい勝利の方程式でしょう。これ以上に利益の高い選択肢はありますでしょうか?私としては、立花さんは取り得る最高の手をとったと思います。これを、ゲーム理論で「パレート最適」と言います。
これが、今回この記事を私が書きたかった理由です。これを皆さんにお伝えしたかったのです。
 
 

結論

立花さんは、正義を掲げて政治をしています。もし上野議員が正義なら、文春の記事は嘘になります。そして、上野議員は立花さんと手を取り合うことが彼にとっての最大の利益となります。
 
立花さんは自身の支持者を増やすだけでなく、正しい人をも救っていこうと言うスタンスを持っているのです。これが、WIN-WINです。
 
そしてもし上野議員が黒でも、立花さん自身の白さがより一層引き立つので、立花さんにとっては今回の提案がパレート最適になるのです。この「パレート最適になるだろうか?」と考えることが「クリティカルシンキング(クリシン)」なのであり、それだから、この記事を書くことは、クリシンを広めたい私にとっての正義なのです。
 
立花さんは今回の戦略に限らず、様々な場面で取りうる最高の決断「パレート最適」を見事ついてきました。だから彼の戦略を解析して、皆さんにも「持ってる選択肢で一番利益が高いものを見抜く」力をつけて欲しいのです。
 
その上で、立花さんの一途な想いをより多く理解していただいき、皆さんの政治的思想の構成のお役に立てたら幸いと、思っています。
 
上野議員におかれましては、ぜひ「提訴する」と言う選択肢が取ることができる言う事を願ってます。さて、私は甘いでしょうかね?
 

と言うわけで、また次回のN国シリーズでお会いしましょう。

 

色即是空のクリシンカー、立花孝志をぶっ解析す!

 

 

立花さんの動画はこちら