リハビリテーションとは | 人生の意味を変えます、「仁義礼智信」日本で2人しかいない理学療法士 渡辺賢治。
【リハビリテーションとは】

日本語で言うと「全人的復権」といいます。

まずは《定義》を


「リハビリテーションとは能力低下の場合に機能的能力が可能な限り最高の水準に達するように個人を訓練あるいは再訓練するため、医学的・社会的・職業的手段を併せ、かつ調整して用いること」WHO/1968年


とにかく私たちは、患者(クライアント)を元の状態に戻したいし、患者もそれを望んでいます。


しかし元に戻すためのテクニックが無かったり、スキルが未熟だったりすると、患者を元の状態に戻せません。


はっきり言ってリハビリテーションの立場から言うと、1人の治療家が全てを身に付けることは出来ません。


リハビリテーションの立場から言うと、ヒトを元の状態に戻すということは、「痛みを取り除く」だけではないんです。


上記の1968年のWHOの定義にもあるように、「医学的」だけではなく、「社会的」「職業的」にまで調整が必要なのです。


リハビリテーション(全人的復権)を成し遂げるには、1人の患者に多くの人々が関わらなくてはいけません。


例えば、医師、看護師、介護士、介護支援専門員、医療相談員、栄養士、薬剤師、義肢装具士、歯科衛生士・・・そして理学療法士、作業療法士、言語聴覚士そしてさらに教師、職業訓練指導員、家族、そこに鍼灸師、柔道整復師、あん摩指圧師、マッサージ師、整体師、カイロプラクター、アロマセラピスト、心理カウンセラーなど多くの人たちの助けが、1人の患者のリハビリテーションには必要かもしれません。


私たちはいつでも患者の必要な存在になり得ます。


しかし私たちの業界は、医者はダメ!整体師はダメ!鍼はダメ!…他を排除するような事ばかり言ってる人が多いと思います。

そんな話題をあっちでもこっちでも嫌というほど聞かされました。


リハビリテーションという言葉の意味、広さ、深さを理解すれば、私たちはリハビリテーションチームの一構成員なのだと理解できます。


他者を批判・排除する頭を使う暇があったら、患者の利益について思いを巡らす方が1億倍良いと思いませんか?