5年ぶりに日記を書く。

理由はいずれまた書くことにしたいと思う。



この日記を読んでくれていたあなた。

あの時の僕の言葉に耳を傾けてくれたあなた。

あなたは今、何をしてますか。

どうゆう人生を歩んできましたか。

誇れる日々、誇れる人生でしたか。


誇れたって、誇れなくたって、どっちだっていい。

あの時から今日の今まで、この世界に確かに存在しているあなたに、僕は最大の敬意を払いたい。



誇れるわけでは決してないけれど、僕も今日の今まで、なんとかやってきたよ。

誰かを裏切ったり、嘘ついたり、逃げたり、目を背けたり、見て見ぬ振りしたり、何だってやってきたよ。

誇れっこないよ。



今日はまず、この5年間を簡単に綴りたいと思う。



僕はお田鶴(たづ)さんと結婚をしたわけだが、入籍したのは2016年11月のこと。

プロポーズは2015年の12月、クリスマスに一応レストランを予約して、指輪をプレゼントして、普通にやった。


途中で感極まり涙が出るというハプニング以外は大したエピソードはないが、この話はまた今度、、



その後、2017年4月に結婚式を家族10人くらいで小さく、でもそれなりに豪華に挙げた。

場所は椿山荘(ちんざんそう)という、椿の咲く庭園がある素晴らしい場所だ。季節的には桜満開の時期で、とても素晴らしい景色だった。


余談だが、結婚の前に結納を横浜の萬珍楼(まんちんろう)という中華料理店でやったのだが、チンだのマンだのと縁が深い結婚になってしまった。



その年の10月に新婚旅行で初めて海外に行った。場所は南米のペルー、ボリビアだ。


さらにその時すでにお田鶴さんは妊娠しており、翌年2018年の5月に父親になった。



そして今、34歳。来月末には35歳になる。

結構おっさんになってしまったけど、まだまだ人生これから。



いつまで続くか分からないが、おっさんとしての日記にまたしばしのお付き合いを。



正月は実家に帰った。
一人ではない。二人でだ。


今年の正月は、ある女性と実家へ帰った。
ある女性を、あなたは想像できるだろうか。

実はその人と実家に帰るのは二回目。
10月の三連休にすでに連れていっていた。

僕が育った田舎に、いるはずのなかった人がいる。
その景色の中に、いるはずのない人が立っている。
出会うはずのなかった、僕の家族と話をしている。

それが不思議で仕方がなかった。


実家の畑を見て回ったり、ジャスコに行ったり、唐津バーガーを食べさせたり、牧のうどんに連れていったり。
自分が好きだったものとかを食べさせたり、見せたりすることで、自分の歴史を二人でさかのぼっているような感覚になった。

古くて忘れてしまった記憶を、二人で探しに出掛けているような、そんな感覚になった。


自分と相手だけじゃなく、もっと大きなものに二人で巻き込まれていくような感覚がした。





相手はお田鶴(たづ)さん(仮名)だ。


具体的に結婚という話はまだだけど、僕はお田鶴さんと結婚したい。
そして幸せにするんだ。

自分だけのために生きてきたけど、お田鶴さんのために生きるんだ。
生まれ変わるんだ。


今日はおしまい。
久しぶりに日記を書く。
久しぶりすぎて、何を書いていいのだか。

この間に、僕の人生は劇的に変わった。
それを説明するにしても、まず何を書けばいいのだか。

一個前の更新が、すでに一年半以上前だが、まずはその辺りを振り返っていこう。


かおりちゃん。
なんて懐かしい響き。

まずかおりちゃんについて。

結論から言うと、かおりちゃんとは、それ以来一回もお会いすることはなかった。

お誕生日だった2013年5月に、プレゼントを送って、9月くらいまでメールしたりしていたけど、一度も会うことなく、連絡もとらなくなった。

司法試験の結果、どうだったかな。

色々、気になるけど、もう連絡することもないだろう。


諦めたのか、と言うだろう。
まさにその通り。諦めたのだ。

本当は、試験勉強の邪魔にならないように、ギターやらなんやら、別のことに夢中になってたら、連絡しなくても、連絡こなくても、あまり気にならなくなってしまった。
所詮そのくらいのものだったんだろう。僕の気持ちは。

そんな風に言い訳したりして。
でも結局、諦めたのだ。


今日はおしまい。
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4月11日(木)
実はこの日、かおりちゃんに頼みごとをされた。


かおりちゃんはモンチッチが好きだ。


ちょうどこの日、東京駅でモンチッチ39周年『39(サンキュー)アニバーサリー』なるイベントが催された。


頼まれごととは、このイベント限定で発売されるモンチッチ人形を買ってきて欲しいというものだ。

イベントは東京駅で開催される。
かおりちゃんは横浜に住んでいて、日中は学習塾の先生をしているので東京へ出てくるのは難しい。
営業で日中は街をウロウロしている僕なら買えるのでは?と、思ったのだろう。


「空いた時間でいいよ」と言われたが、限定品ということで震えた。
頼まれておいて、「売り切れだった」では、あまりにもカッコ悪い。


10時からイベントスタートだったので、得意先に行くふりをして、9時半くらいから会場に並んだ。
会場は、東京駅地下のイベントスペースだった。


限定人形は、50体限定だった。
会場へ向かいながら、すでに50人以上の行列ができていたらどうしよう!?と、ソワソワした。


会場に到着すると、なんと変なオバサン3人しか並んでいなかった。
恐らくモンチッチの熱狂的なファンだろう。

なんだか拍子抜けした。


熱狂的なモンチッチファンのオバサン3人(行列の場所確保用にレジャーシートまで敷いている)の横に、僕が並ぶ。

スーツを来たサラリーマン風に見えるが、実はこの人モンチッチ大好き青年!
みたいな感じで、道行く人々に眺められた。


カフェで食事をしている途中。
かおりちゃんにそれを渡した。


もちろん、並んでまで買ったなんて言わなかった。
そんな恩着せがましいことは言えやしないのだ。


「実は売り切れだったんだ・・」
という暗い顔をしながら話をした。

残念そうな顔をするかおりちゃん。

瞬間に「嘘だよー!」と、モンチッチ人形を渡した。


その時のかおりちゃんの嬉しそうな顔ったら。。

可愛らしかった。

あなたに伝わるだろうか。
どうやったらこの拙い文章で伝えることができるだろう。

可愛らしすぎて、逆に可愛くなく感じるほどだった。


可愛らしいオリンピックがあったら、間違いなく金メダルだ。

可愛らしい難度があるなら、間違いなくG難度だ。

可愛らしいジャンプがあるんなら、間違いなくK点越えだろう。

可愛らしいオブザイヤーだ。

河合我門だ。




『いつぐらいに買いに言ってくれたの?だいたいすぐ売り切れちゃうんだ』
と、かおりちゃん。



『朝、これ買うために並んだんだ!かおりちゃんのために並んだんだ!』

そう言いたくなった。


僕はいやらしい男だ。
そんなこと言って、かおりちゃんが喜ぶとでも?


グッと堪えた。


『いやぁ、夕方くらいにお客さんのとこに行った“ついで”に行ったよ。普通に売ってた。ラッキーだったよ。アッハッハ。』

なんて、余裕ぶって言ってしまった。


お人形を取り出して、嬉しそうに眺めるかおりちゃんを見て、僕は思った。



並んで良かった~。と。
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漸近線(ぜんきんせん)。
ある曲線が、原点から無限に遠ざかるにつれて、限りなく近付きはするが、決して交わらないし、接しもしない直線。


高校の時に、数学で習った。


今僕はその上を歩いているのだと思った。



4月11日(木)
かおりちゃんと会った。

何ヵ月ぶりだろう。
3ヶ月ぶりだろうか。

この日のために、色んな準備をした。

当日に、穴が開いてない靴下がちゃんとローテションされるように調整した。
スーツも一番お気に入りのスーツを着ていけるように調整した。
シャツとネクタイの組み合わせだって。
眉毛だってちゃんと手入れをした。
仕事も調整した。



久しぶりに会うかおりちゃん。
会ったら何て声をかけようか。

にこやかに「ひさしぶり!」って言おう。そう決めてた。

言えるかな。言ったことないや。
でも頑張って言わなきゃ。


実際会ったら、なんか照れてしまって、手を振ることしか出来なかった。


2人で、アンバンマンミュージアムへ行った。
姉が出産を控えており、入院中に使うペットボトルキャップを買うためだ。

閉館ギリギリの時間だったので、間に合わないかと思った。
でも、かおりちゃんは我が事のように走ったり、ミュージアムにわざわざ電話してくれりした。


カフェで食事をした。
何を話したかな。
忘れちゃった。


もう一度、踏み込むべきだったのか。
分からない。

何のために会いに行ったんだ、僕は。


かおりちゃんにご迷惑をかけたくない。


中ぶらりんになってしまった。

相手がどうとかじゃなく、やっぱり自分がどうしたいかが大事だと思う。


嫌われたくない。
だから一歩引いてしまう。

7月に、かおりちゃんは司法書士の試験がある。
それまでは、きっと、そっとしてあげないといけないんだろう。


今はどこまで行ったって、漸近線の上だ。

何か、違うことを考えよう。
熱中しよう。

頑張ろう。

頑張れ自分。


そう思った。
しってるかい。
にじってさ。
たいようのひかりのくっせつなんだって。
いいしごとするよね。

しってるかい。
にしのかなたにはさ。
たいようのかくれががあるんだって。
いつかそこいってみたいんだ。

いきるってさ。
まるできせきだよね。
すばらしいことだよね。
ぐっとくるよね。
にんげんにうまれて、ほんとによかった。
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かおりちゃんの誘いを断って、すぐ。

お田鶴さん(仮名)から連絡があった。


貸していた漫画(ジョジョ)を返しにくるということになった。



3月16日(土)
午前11時に、お田鶴さんが三軒茶屋に来た。


天気は晴れ。
日差しが優しくて、すがすがしい陽気だった。


『ちょっと散歩しよう』

あまりに天気が良かったので、ちょっと二人で散歩した。


二人で歩いて、下北沢へ行った。

丁度、下北沢駅が地下鉄化するということで、イベントをしていた。


まだ開通していない地下鉄の駅構内を見学するというものだった。


線路に降りたり、まだ誰も座ったことがないホームの座席に座ったりした。


お田鶴さんは、子どもみたいにはしゃいでいた。




その後、“カラテチョップ”という、ベトナム料理のカフェへ行った。


この店は、数週間前に御塩さん(仮名)と、鼻毛の生えた女性と遊んだ時に発見した店だった。


ちょっと行きつけの店っぽく、カッコ付けたかったのだ。



昔、5年前の話だ。
新入社員の時に、ゴールデンウィークにお田鶴さんを訪ねて東京へやってきた時。

同じように下北沢を案内してくれた時があった。

その時を思い出した。



『あそこ行ったの覚えてる?』

覚えていたり、いなかったり。



遠く、遠く、遠い存在だったお田鶴さん。

掴もうとすれば、雲みたいにすり抜けていくような存在だったお田鶴さん。


きっともう二度とあんな風に一緒に歩いたり、話をすることなんて無いんだと思ってた。


いつの間にか。
こんなに近くに来てしまっていた。


お田鶴さんの隣を歩いたりしていて、ふとそう思った。


かおりちゃんと出会わなかったら、僕はまたお田鶴さんを好きになり、お田鶴さんに「好きだ」とかって言ってたんだろうか。


かおりちゃんに振られたら、僕はお田鶴さんをまた好きになって、お田鶴さんに「好きだ」とかって言うんだろうか。


そんな勝手なことは、やってはいけないんだろうな。


友達。


これからも、なにがあっても、きっと僕達は友達だ。



大切な大切な友達。



そう思い聞かせてる時点で、自分は何様なんだと思った。
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『明日会えますか?』


3月15日(金)
メールが来た。
かおりちゃんからだ。


かおりちゃんからお誘いがあるなんて!
僕は舞い上がってしまった。


しかし、僕はそのお誘いを断ってしまった。


ギター教室があったからである。

僕は、かおりちゃんよりも、ギターを選んでしまったのだ。


皆に非難された。

『そんなの休めばよかったじゃん!』
『勿体ない!』


その通りである。
もう二度と、お誘いが来ないかもしれない。


でも、断ってしまった。

ギターが楽しくて仕方ないからという訳ではない。


ここ数週間、面倒で教室をサボりまくっていたため、ちょっと先生を怒らせてしまっていたため、行かざるをえなかったのである。


『ら、来週は必ず行きますからっ』


そんなこと言ってたから、また休むわけにはいかなかったのだ。


後悔した。

『明日はダメなんだ、他の日はダメかな?』
と、返信した。

『また連絡をとろう!』
と、向こうから返信。


代わりの約束は取り付けられなかった。



得意先の担当、松竹梅さん(仮名・女性)に、そのことを報告した。


『それでいい!正しい!』
と、唯一肯定された。


女の子の思うようにホイホイ行ってちゃあダメよ。
あれ?って思わせないと。

と、言われた。


それが、駆け引きというものらしい。

難しい。難しいよ。


僕には、松竹梅さん以外の人に言われたみたいに、折角のチャンスを無駄にしたと思っているんだ。


女性は、色んな考え方を持っている。
ある人はこう言った。


『それってキープされてるだけだから、早く諦めたほうがいいよ』


ある人はこう言う。
『普通なら、わざわざ誘ったりしないって。大丈夫。行けるよ!』


人によって、全く正反対の意見を言う。

この意見って、結局それぞれの主観だから、“自分だったらどうか”を話してるんだなって、思うようになった。



『キープされてるだけ』って、言う人はきっと、同じ事をするんだ。

『わざわざ誘ったりしないって。』って、言う人はきっと、真面目な恋愛をするんだ。


そういうのは段々分かるようになってきた。



かおりちゃんがどっちなのかは分からないけど。
きっと真面目なはずだ。
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サラリーマンというのは、何故こんなに辛いのだろうか。

僕が弱いだけか。
朝が来るのが毎日苦痛で仕方がない。

感じてた自信みたいなもの。
ぜーんぶ、壊れていった。
無くなっちゃった。


僕はやっぱり営業なんか向いてないのかも。
入社して、営業になった瞬間から自問してたことが、また頭角を現してきた。




ギター教室の先生が言った。


『ロックは裏切らねぇ』

『ギターは裏切らねぇ』



言ってる意味が、分かんないよ。



匿名係長。
静かなるドン。

彼らみたいになりたいって、いつも思ってた。

昼間はうだつの上がらないダメサラリーマン。
でも、裏の顔がある。


昼間はダメなサラリーマン。
ギターを持って、アンプに繋いで、腕を高く上げて、ピックで思いっきり弦を爆音でならす。

その瞬間。ギターヒーローになる。


そんな夢を見た。


昼間、誰一人、僕がギターを弾くなんてことさえ、想像もしない。

でも本当は、ギターヒーロー。


軽蔑の目が、羨望に変わる。

正体を知ったら、悲しむかな。
それとも、喜ぶかな。



『ロックは魔法だぜ』


確かにそうかもしれない。

凡人をヒーローに変える魔法。
本当にヒーローになれるんなら。


スリーコードで世界を変える。


ギターヒーロー。


出てきてくれやしませんか。
僕の中に、いるのなら。
昨日、1人でこっそりパチンコをしに行った。

六万くらい使ってしまった。

もちろん、当たらなかった。


こんなこと、誰にも言えない。