仙台四朗という人物の話
仙台の方では有名である、お店のレジの横などにちょこんと置いてある人形のモデルになった人物である。
その当の仙台四朗というのは、知恵遅れの少年で、その四朗さんが好むお店は大繁盛することから、福の神として飾られている。
四朗はふらりと店にやってきては店先を掃除して、ニコニコしながら店の前でたっていた。
そんな、四朗さんを店の中に入れてご飯を用意すると嬉しそうに食べていた。
しかし、ほとんどの店は四朗さんを嫌がり、非情な態度で追い返していた。
するとどうだろう、四朗さんに食事を用意したりして暖かく迎えているお店は大繁盛。冷たく追い返すお店は次第に寂れていったという。
そうしていくうちに、四朗さんには不思議な力があるとなっていったという。
しかし知恵遅れをいいことにひと儲けしようと企む輩がいたりと大変な騒動だったに違いない。
一説によると興行師に連れられて北海道に渡ったまま行方不明になっている。
なぜ、仙台四朗が福の神になったのか、その秘密は、
不思議な力があったわけでもなく、単純にどんな形にしろお店にやってくる人はまずお客さん。
そのお客さんを大事にいているかどうか。
四朗さんはお客さんの象徴。
~お客さんを大切にして、喜ばせてあげなさい~
ということをするかどうか。
これが、商売の基礎であり本質である。
西田文郎先生の著書「成功力」の冒頭の部分にあるお話なんだけど、本質が明確になった実にわかりやすいモデルだなと思いました。
自分の中の基礎。
商売としての原理原則。他喜力。感謝の心。
顔晴りまっす