夜が明けた。涼しく、快適な気候。山の空気がすがすがしい。

 

 一方、自分の体の方はというと、なかなかうまくいっていない。

 

 夜のパートの眠気がかなりひどく、歩きながら眠りそうになる。ここで、横になれたらなぁと何度思ったかしれない。体力的にはかつかつではないけれども、余裕はない感じ。

 

 登りではなかなかスピードが上がらない。今どのあたりなのだろうか、昨年の記憶と照らし合わせるけれども、見たことあるような、見たことないような景色が続く。とにかく眠気で朦朧とする。湧水を見つけると汲んで飲む。冷たくて、美味しい。眠気の変化はなし。1秒にも満たないであろう時間、目をつぶる。何度か繰り返す。それでも眠気の変化はなし。

 

 白み始めた空、うっすらと姿を現し始める山並み。快晴の朝を迎えるのは、もしかして初めてかもしれない。目を奪われる景色が広がっていく。目の前の林道をひたすら登ってきて、意識に上らなかったが、改めて山に来ていることを実感する。

 

 やはり、山は良い。

 

  なんて、いい気候だろうか。ひんやり少し冷たい空気、湿度も気にならない。このままの山の空気を味わい続けたいのだけれども。登りが終わり、長い下りが始まる。