7月20日午前零時。ONTAKE100の100キロの部の開幕である。
四時間前、午後八時にマイルの選手がスタートした。走友の大半がマイルにエントリーしており、その背中を見送った。
スタート前。走友と写真を撮ったり、装備の話をしたりと、その時を待つ。
祈祷があり、いよいよスタート。スタートの合図とともに飛び出すこともなく、慎重に行く。オーバーペースにならないようにとにかく慎重に。冷静さはある、最近は周りに流されることは少なくなっているように思う。これは良い面もあれば、悪い面もあるように思う。
しばらくロードが続く。登り続けるわけでもなく、下り続けるわけでもなく。アップダウンを適度に繰り返しながら、進んでいく。ここでも走友と並走したり、お話を楽しみつつ、抜きつ抜かれつしたり。そんななかでも自分は、自分の歩を進めていく。ただ、楽ではない。ここ近年のウルトラはこんな感じになる。楽に走れるというペースというのがない。
エイドに入る。水をいただき、アミノバイタルを1包補給する。オレンジがあったので一切れいただく。ここからが、本格的な砂利林道に入る。しかもなかなかの登り。登りでは息が切れるので、ペースを抑えて、時には歩きも交えて。
眠い。ひたすらに眠い。かなりの眠気にやられてしまった。もう、そこで、ちょっと横になってしまおうか、そんな誘惑まで感じてしまう。歩きながら、目をつむる。1秒にも満たないが、それを繰り返しながら、必死に眠気に逆らう。逆らっても眠いものはしょうがない。ごまかし、ごまかしとりあえず進んでいく。ときどき、空が明るくなったような気になって空を見上げるが、それは気のせいで、闇が広がっている。とにかく夜明けを待っている。夜明けが来れば、目も覚めてくるだろう。夜は寝るものなら、朝は起きるものだから。
写真だけでも横になっておこう。
