走るコツをつかむ前に、骨が痛い。
第五中足骨と立方骨の接点で、ぐりぐり響く。なんかズレてる感がある。歩きなら、痛みはでながらもなんとかごまかせる。走ると重心の移動にともないグリっと。こうなったら、歩いてでも前に進んでいくしかない。足の痛みの前に、胃の不快感は記憶にあがってこない。
丹後に初めて参加したときのことを思い出していた。初めての100キロ。80キロから猛烈な吐き気に悩まされ、あのときもこのあたりを歩いていた。何も胃に入らないので、無補給で進んでいた。かなり苦戦しての制限ギリギリゴールだった。また、同じところを歩いている。昔と違うのはサンダルで走っているくらいか。あ、ゼッケンの色も違うか。
「おー、タイタン!がんばれー!」こうして、声をかけていただけるのは本当にありがたい。
タイタンのゼッケン。これはスーパーな代物だ。このゼッケンで何を背負っているのか。正直なところ、自分では、色が違うだけくらいのもので、さほどは気にしていなかった。しかしなながら、この丹後の地では、タイタンにはなにかある。タイタンには何かがあるんだろうが、そんな私は、今、歩くしかない。自分は本当にタイタンなのか。
いやぁ、まだまだだなぁこれは。