「日常のちょっと延長」

 

 頑張らないわけではないけれど、「頑張るぞー!」という気負いはなく、淡々とこなしていく。

日常と一続きにある、少しだけ特別なそんな時間。

 

  スタートラインに立つときには、高揚感に包まれたものだが、今は、平常心に近い。スタートの号砲が鳴れば、脚を一歩一歩振り出していくだけ。そのためにスタートラインに立っている。

 

 

 

 闇夜が無数のライトに照らされている。足音と息遣い、ときに話し声も聞こえてくる。1000人もの人が連なって、ライトを数珠のようにつなげていく。数珠は蛇行し、上へ上へと伸びていく。

 

 淡々と走っているつもりだが、周りのペースにつられてしまう。これではいかんと、何度も言い聞かせ、自分のペースにもっていく。ただ、ここには葛藤がある。周りがこれだけのペースなら、自分もある程度のペースを保ってないと後半きつくなるんじゃないのか。いやいやそんなことはなくて、このペースで行けば、後半は今背負いつつある負債に苦しめられるかもしれない。果たしてどちらがいいのか。

 

 答えはなかなか見つからないが、ただ、これだけは言えるということはある。

 

 「自分で自分を良く知る者が、最も強い」