電動ガン 各社スリムモーター比較テスト | サバゲチーム プラトーンブログ

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電動ガンのモーターはモーターカンの形状がカットされており薄型形状となっています。




いわゆるモーターカンに内蔵されているステータマグネット以外の空間をそのまま切り落としたような構造となります。
(画像はEG1000)

この構造をさらに進めたのがシステマトレーニングウエポン。
こちらは初期のTWから最新のインフィニティ(メカボ内蔵ブラシレスモーターシステム)になるまでずっと同じ形式のモーター(システマ社内形式→490型)を使用していますがこのモーター


こんなに薄いんです。

内部ローターを細くし、その分ロングで設計。

ステータマグネットはギリギリまで薄くしています。

ローターはオーソドックスな3極でブラシはマルイの3x4mmレイダウン(横長)ではなくRC540系のトルク型モーターでよく使われていた5x4mmスタンドアップブラシを搭載。

ただし元の設計が薄い事ありきで作られた為、磁力を有効に使うパワーバンドは狭いようでその分出力を上げてカバーしていました。

他の構造、仕様(アクティブブレーキ全開のFCUなど)もあり高出力なモーターコミュは焼けまくり高価なトレポンモーター(相場で25000円)は寿命が20000発とかなんとか、、、

1発1円の計算となりますがコレはかなり痛い(汗

※こちら、寿命を伸ばす方法がありアクティブブレーキOFF設定(不知火商店さんの陽炎2型B改、残念ながら販売終了)とシルバーブラシ併用で驚くほどの長寿命化が可能です。


と言う事で前置きが長くなりましたが、電動ガン用モーターの薄型化は東京マルイから始まりトレポンでさらなる薄型化となりました。

そして海外からはARESが「スリムモーター」と言うマルイ系電動ガン用薄型モーターを販売。

ハイトルクとスーパーハイトルクの2種設定で販売となりました。

性能、スペックは以前ガンジニアさんホームページで全モーターのスペック比較表があったのですが現在は残念ながら閉鎖してしまったので、あくまでイメージですがトルクの高い順で

マルイEG1000→ARESハイトルク→ARESスーパーハイトルク=LONEX A2=マルイサマコバ

と言う感じです。

(回転数は全般的に25000rpm/minですが負荷に対するドロップも大きく左右します。ARESは落ちるイメージ)


そして現在は絶版となってしまいましたがLCTスリムモーター。

こちらはARESと全く同じ設計なのでOEMと思われます。

価格、性能的にスーパーハイトルク互換?







KINGARMSは高価ながらスリムモーターありました!

と言う事で!

LCT AKメカボに接続してモーター性能、特性を確認してみます。


今回は

・LCT純正モーター(EG1000と比較して8〜9割程度のスペック)

・ARESスリムモーターハイトルク

・LCTスリムモーター(スーパーハイトルク互換???)


まずはARESスリムモーターハイトルク。

LCT純正モーターはなかなかの回転をしています(この性能ならほぼマルイEG1000と変わりないのでは?トルクが少し細いかな?と言う程度)。

それに対してARESハイトルクは明らかにモーター回転数が低く回転もぎこちない感覚。

ピニオンギアはDカットの中華ですがどうにもギアノイズが取りにくくノイズも大きめ。

ギアノイズなのか、モーター自体のローターノイズなのか判断しにくいところですがなんかこう、、、と言う結果となりました。

※今回はこの1個だけでなく過去におこなったARESスリムモーターハイトルク複数個がこの状態でしたのでこの性能がデフォルトと思われます。


そしてLCTスリムモーター。

同じOEM品なのでまったく期待してませんでしたがあららららら????

ほぼ EG1000と同じレベルのLCT純正モーターをはるかに上回る超高性能です。

トルクの出方も回転数もロネA2やサマコバモーターとまったく遜色ないレベルです。

驚きはノイズ。

ピニオンギア含めてまったく同じ仕様と思われるLCTスリムモーターですがなぜか?こちらはギアノイズも非常に静かでスルスルと滑るように回転します。

これはなんなんでしょう???


と言う事で、ヨウスニクスハードリコイルカスタムAK74にLCTスリムモーターを投入して動作確認。

少し負荷が上がったのでどうか?と思いましたがまったく問題なくスルスルと綺麗に動作します。

同じ形なのになんで???と今でも不思議です。


結論として

・ARESとLCTのスリムモーターは見た目はまったく同じ

・AKグリップはARESがビス1本固定に対してLCTm2本固定

・価格帯はLCTとARESスリムモータースーパーハイトルクがほぼ同じ

・トルクの出方(拘束トルク)はARESスーパーハイトルクがロネA2、マルイサマコバクラス

・LCTはトルクモリモリ

と言うことはLCTスリムモーターはロータノイズが低く回転数は25000rpmまで回り、拘束トルクはEG1000の倍となるロネA2、マルイサマコバレベルとなります。

そしてARESスリムモータースーパーハイトルクは過去に出ていた拘束トルクのデータがロネA2、マルイサマコバと同等だったのでもしかしたら今入手できるARESスリムモーターはスーパーハイトルク一択か?と言う可能性が出てきました。


ちなみにスリムモーター、トレポンの490型モーターのコピーのようでブラシマウントをシステマから購入、移植するとノーマルの3x4mmレイダウンブラシから5x4mmスタンドアップブラシに変更可能となり、耐久性アップ、シルバーブラシの導入も可能となると言うチートカスタムができます(笑

ただしこのスリムモーター、マグネットの奪磁が早くこちらで確認してる限りでは1年程度でスカスカの磁力に落ちるイメージでした。そう考えるとキュリー温度が高いサマリウムコバルトではなくネオジムマグネットなのかもですね(汗

(あくまでイメージです。熱がかからない使い方ならもっと伸びるかも?)