溶接職人JINの「ものづくり」放浪記 -276ページ目

こんなの出来ました②

「こんな製品をブログに載せたいな~」
「こういう溶接技術を見てもらいたいな~」なんて思いながら
過去撮りためておいた仕事の写真を眺めていたら、
ちょっと面白そうな製品があったので今回はそれを紹介しますね。








この写真の製品、一体なんだと思いますか?



よく夏祭りの縁日とかで、「お団子」とか売っているじゃないですか?
そのお団子を焼く為の「団子焼き機(と言っていいのかな?)」なんです。



もちろん、オールステンレス製!!






ある町内会の会長さんから、
「今まで町内会のイベントで使っていた「団子焼き機」が古くなったので、
ぜひとも新しいモノを作ってほしい」とのご依頼で
製作させていただいたのですが、自分で言うのもなんですが(笑)
これが結構良く出来た品物なんです。



これは「炭火」でお団子を焼く為に、ステンレスの丸棒で構成されている
網の上に炭を乗せて使うのですが、
ちゃんと空気を取り入れてあげないと炭が消えてしまうので、
ある一定の割合で空気を取り込む為に
ちゃんとスライド式の空気穴があるんですよ。







しかもこのハンドルは、ステンレスの無垢材から旋盤加工で挽いて作ったこだわりの一品!!






写真じゃ見づらいかもしれませんが、
炭で燃やしながら使う品物にも関わらず(当然炭で黒くなってしまうのです)
表面処理も「白バフ(つや消し)仕上げ」を施しているんです。



なかなかこういう品物の製作依頼は珍しいのですが、
お客様に喜んでいただけるなら、採算度外視の本気モードです!!






納品後しばらく経ってから、町内会長さんとお話しする機会があったのですが
「町内会のみんなも、綺麗だねって喜んでたよ。
しかも『他の町内会でも貸してほしい』って言われたよ(笑)」って
言っていただけたんです。



やっぱりこういうさりげない一言が、
「ものづくり」の仕事をしてて良かったな~って思える瞬間なんですよね。






今年の夏は、この「団子焼き機」で作った「お団子」を食べに行こうかなニコニコ