人生山あり谷ありというけれど
草原を歩くような時はあるのだろうか。
ひとつの山をやっとの思いで登り
そこから見渡す景色を眺めながら
やっと一息つけると思いきや
また新たな山が出現する。
何かを成し遂げたいと心に決めた時から
何かが試練を与えてくる。
今までの経験や知識をフル活用して
小さい脳をフル稼働させて
その試練を乗り越える為に手を尽くす。
夢も同じだろう。
楽な場所になんて目的地はなく
遥か遠くのテッペンらしきものだけが
太陽の光に輝き放っている。
そこまでの道のりにある嬉しいことや
悲しいこと、苦しいことは
ここからでは見えない。
見えないから手探りで歩いていく。
手段は道を切り開いていく他ない。
生身の自分を武器にやっていくしかない。
止まれば楽だが一ミリも先には進まない。
試練が来るということは前に進んでいる
証拠なんだ。
でもそう思っても現実を目の当たりにすると
足がとまりそうになる。
またか…と。
そこでまた小さな一歩を踏み出すか
引き返すかで明日が変わる。
明日は見えないが今日を一歩踏み出せたら
間違いなく、明日の自分の心に映る景色は
変わる。
そして必ず光り輝く草原に
たどり着けると信じている。
そう、自分に言い聞かせた夜。