LE VOYAGE DU BALLON ROUGE/ホウ・シャオシェン
アルベール・ラモリス監督の『赤い風船』のリメイク。
不勉強で『赤い風船』を観ていないので語る資格はないのだが
ホウ・シャオシェンファンとして2、3の事を。
カットやシーンの強度、人物・風景の呼吸やパースペクティヴは素晴らしい。
『珈琲時光』でもそうだったが
自らが住んでいない街をこんな風に活々と撮れるのは
ホウ監督以外いないだろう。
だが『珈琲時光』と違って
今回はオマージュがくど過ぎる気がする。
登場人物に『赤い風船』の映画を語らせたり、
主人公がリメイクを撮っているというのは
構造としては非常に面白いが
そうなると偶にふと画面を横切る風船の神秘性が損なわれてしまう。
できれば『珈琲時光』の
陽子が都電で懐中時計を眺めるシーン
(言うまでもなく『東京物語』へのオマージュ)
のような控え目で美しいシーンが観たかった。
あ、レッドバルーンは近々渋谷でやるので観ます。
あしからず。
