空港検疫では実際にどのように判断して
いるのかはわからない。
厚労省のホームページから見える数字と
見えない流れがある。
74人は見える数字で、記録上は2つに分類
されている。
50人の無症状病原体保有者(以下保有者)と
24人の患者である。
PCR検査で陽性であっても無症状であるか
らこの50人は自宅などで待機、自粛隔離中
で、悪化すれば入院の準備が出来ているの
だろう。
患者は空港から指定医療機関に搬送されて
原則としてそのまま入院となる。
2人が退院と記録にある。
では残りの22人の容態はどうなのだろう?
患者24人は次の通り。誰が退院かは不明だ。

日付.PCR検査..確認空港...患者数
3/04....不明.....中部空港...1人
3/20....不明.....関西空港...1人
3/21....1137....羽田空港...1人..成田空港..2人
3/22........36(前日まで1137で合計1173)
3/23........16(1189)
3/24......228(1417)
3/25..........9...羽田空港...2人...成田空港..3人
3/26........58(1484)
3/27........29...羽田空港...3人...成田空港..2人
3/28........17(1530)
3/29...........0(1530)
3/30....不明...羽田空港...1人...成田空港..1人
3/31.......50...羽田空港...1人
4/01.......97...羽田空港...1人.
4/02.........2...(1679)
4/03.....251...羽田空港...4人。
4/04.....131...(2061)
4/05...1486...(3547)
4/06...1315...羽田空港...1人
4/07...1263...(6125)

4月7日現在。空港でのPCR検査数の
合計が6125件
空港検疫での患者数は下記の合計24人
羽田空港.........14人
成田空港...........8人
関西空港...........1人
中部空港...........1人

3月4日に最初の患者が中部空港で確認され
最新の4月6日まで合計24人である。
そして2名は退院が記録されてることは述べ
た。では残りの22人はどうなのだろうか?
100%である。
つまり全員が、22人は
生きている。退院者も含め生存率が100%
なのだ。

成田空港の勤務者で、さんざん空港の検疫
については投稿している私である。もちろ
ん毎日厚労省のホームページはチェックし
ていた。検査で何人が無症状病原体保有者
なのか患者なのかは大変気になることだ。
成田空港近辺だけでなく中部や関空、羽田
で感染した場合の病院名もブログに掲載し
たこともある。

この24人が患者と認定された日付を見れば
3月4日から19日までの2週間は患者が全て
の空港でゼロである。この間はまだ多くの
国際線が飛来してきていたが、ゼロである。
考えられるのは?
検疫は機能していたのかということだ。
サーモグラフィで体温をチェックする。
ポスターや放送で注意喚起する。
体調の悪い方にケアをする。
3月19日までの空港検疫とはこれである。

だからと言って3月20日から検疫が始まっ
たとは言えない。実態が見えないからだ。
だが、21日から毎日、空港でのPCR検査数
は公表されるようになった。しかし全国の
空港で検査数が2とか9とは信じがたい数だ。
二桁の日も多く、三桁でも大型機の一機分
でしかない。
検査数が1000を超えたのはようやく4月に
入ってからだ。それも4月5日からだ。
2ヶ月前でも3月5日からでもない。数日前
の4月5日からである。

そして特に気になるのは成田空港の検疫だ。
検疫所内で3月11日に試験管を割る事故が
あり空港の検疫所が汚染され、使用不可に
なっており現在も復旧はしていない。だか
ら現在はどのように検査をしているのかは
見えない。わからない。
連日のようにブログで、
検査で到着から8時間待ち(ブログ3月28日)
とか、まだ出て来ないと書いている。気に
なってしょうがないのは検査に時間がかか
っていることもあるが、私の最大の謎で
不安は3月30日を最後に成田空港で患者も
保有者も確認されていないことだ。
果たしてPCR検査で3月31日から4月7日ま
で1週間以上患者も保有者もゼロという、
ある意味では素晴らしいことはあり得るこ
となのか?
これは喜んでいいことなのか?

確かに4月からは到着便が激減しているの
は事実だ。それでもゼロというのは信じが
たいのだ。
特に感染被害が甚大のヨーロッパからは
2日にポーランド航空が現地に滞在していた
日本人120名以上を連れてきてくれた。
6日にはKLMがオランダから90人だ。
ジャカルタから120人以上だ。この日のこ
とはインドネシアから来たら監視なし?と
検疫のムラのある監視をブログに書いた。

この数日のPCR検査の数字はかなり安心で
きるものになった。国際線の飛ばない中部
以外の3空港で約1300という検査数は、ま
だ不安が消えないにしても、100以下の3月
を思えば安心だ。

あとはこの数字を信じて
ちゃんと空港では検査をしていると
願うしかない。

非常事態宣言が到着便数にどう影響するか
明日からもうしばらくは落ち着かない日々
が続く。患者が出るのは不安だが、成田空
港で出ないのも不安とは困った心理状態に
なったものだ。
まさにこれは精神的非常事態でしかない。
どちらも安心出来ないときは、病院に行き
たくもなるが、いまはそれもリスクが高い。
そこで無症状病原体保有者などと診断され
るのが実は一番怖いのだ。
じっとしておくことに決めた。