感染経路が不明というが....

成田空港だけで帰国者者が5000人という昨日のブログの数字には驚かないかもしれない。5000人÷47都道府県=約120人。
とりあえず毎日帰国者は120人づつ全国に散っていくと想像しよう。
そして各地域の一番美味しいお店や繁華街に成田空港から直行で現れるのだ。その120人がお昼前の11時から夜11時までの12時間に1時間に10人づつ街を歩くと仮定する。帰国ホヤホヤの人たちにどこかの時間帯であなたやあなたの家族は、すれ違ったり隣に座ったり、もしかしたら会話するかもしれない。
感染経路が不明とニュースで言われても、どこで?誰が感染者だったか?うつされたと思っても実は自分はもっと前から保菌者だった可能性もある。
今になって症状が出ただけで先週すでにクラスメートや友人、同僚が発熱していたとしてもおかしくはない。知らないだけだ。なにしろ大勢の日本人が世界中の感染地域から戻ってきているのだから。

昨日ヨーロッパから帰国して、成田の検疫所で待機を要請されたのに羽田へ移動し沖縄に帰って発症したケースがあった。
この10代女性の発症はニュースになっているのでここでも触れるが、どうして要請を聞かないのだろう?強制ではないからか?
自分の体調は自分が一番わかっているから?
残りたかったけど沖縄に戻りたかったし、航空券が無駄になるし、一緒にいた家族も親戚も帰っていいと言ったから?そのときは99%陰性だと思っていても、1%の可能性でニュースになる。陽性を近所や友人が知ることとなれば、その結果として失うものは小さくはないだろう。

昨日のブログでは具体的にこれだけの日本人が帰国してますよ。5000人もですよ。成田空港だけで羽田や関空を足すともっと多いんですよ。というメッセージを込めた。
仮に合計で1万人が毎日帰国していたとしても全員に要請を受けてもらえると空港検疫所は信じているのだ。だが実態は検査に時間がかかり過ぎて待ってもらえない、
要請は心に届かない。
検疫所は1万人もいたら少しの人数は無視するのは仕方ないと思っているのだろう。
要請されても1ヶ所のホテルに泊まらず転々とする。もちろん電車もバスも使うし、コンビニだってファミレスだって行く。
感染してようがしてまいが1万人の要請者だってお腹は空くのだ。そして動き回って撒き散らしていく。
羽田で2名イタリアから。フランスから都内の50代、姫路市40代女性はスペイン、尼崎市60代男性が英国から。彼らの家族や友人は?
全員がどこへ行き、何をしたか?把握できても公表出来ない。乗った電車や歩いた街を公表したらパニックも予想されるからだ。本人と勤務先が了承しないと社名や学校名も出ない。

さて、恒例の恐怖の仮体験コーナーである。
2週間以上前に帰国したAさんは、昨日になってようやく帰国出来たBさんが泊まる東京新宿の西口にある電鉄系の高層ホテルに無事の帰国を喜んで食事に行った。
さて、あなたの街の一番の繁華街の
あなたのお気に入りの店で、友人のAさんと
あなたは明日食事の約束をしている。昨日帰国したばかりのBさんの友人がAさんであることをあなたは知らない。少し気になるのはAさんが帰国してまだ2週間ということくらいだ。

友人や同僚の日常をどれだけ知っているのだろう?いつ、どこで、誰と出会って何をしたか、何時の電車に乗ったか...

日本中で帰国者や待機を要請された人と会ったり食事するようなことが起こっていても不思議ではない。今日の帰国者数はイスタンブールから240人、ANAホノルル180人、タイ航空バンコックから110人、あとは100人以下でホノルル、ニューヨーク、ヒューストンなど700人。昨日の半分になった。とはいえ、待機を無視したり出歩く者に警官が問い出すこともしない国が日本だ。

感染元がわからないのも無理はない。外見で誰がヨーロッパ帰りか感染者と濃厚接触したかはわからない。帰国者には仰天するような目立つ服装で外出をお願いしたいものだ。例えば、桜の季節にサンタ帽は異様だし色の赤も遠目でわかりやすい。ぜひ空港検疫所で配付してもらいたい。
そうなれば、あなたは明日Aさんに会うなりすぐに用事を思いだせて逃げ帰るはずだ。
サンタ帽さんから目に見えないプレゼントをもらいたくはないだろうから。