今月の初旬にGoogleがデジタル書籍のサービス、eBookストアを開始しました。
現在、日本では販売、購入できないようですが、ブラウザから簡単に利用できるので、ちょっと試しに使ってみました。
約300万タイトルでのローンチということですが、日本の書籍がないせいか、とても検索しづらい状況です。
というか、Googleのキーワード検索があるだけで、カテゴリそのものはあまり機能してない感じです。
まぁ、読みたいタイトルがあるわけではないので、マイeブックに入っている3冊を開いてみました。
が・・・
今のところ、とても使いにくい。
というか、iPadなどで一般的な、ページがピラリとめくれるエフェクトがないので、ちょっと味気ない、
いやいや、
全く本を読んでいる感がしない。
それに、ページ自体が白なんですが、本の白さではないんですよね。
ディスプレイでずっと読んでると、とても目が疲れそうです。
iPhoneでも試してみましたが、事前の触れ込みで期待したブックマークの機能も、PCとiPhoneで引き継がれてないっぽいし。
特に、iPhoneは、PCの画面を単純に詰め込んだだけで、書籍のタイトルが長いと、上段のメニュー部分が大きくなり、本文がちょこっとだけしか表示されない。
動きもぎこちない感じで、直感的な操作もわかりにくい。
ということで、Google eBookstoreは、まだまだ発展途上で今のところガッカリです。
が、Googleがこのサービスを始めた意義を少し考えてみました。
まず、本をいつでも、どこでも、いろんな端末で読めるということ。
これは、Amazonのkindleのようなダウンロード系とは全く違い、インターネットありきだということです。
つまり、インターネットがつながっていなければ使えないけど、もう、すでにどこでもインターネットが使える世の中になったということです。
これは、世の中自体が革新的にネット社会に突入した、新しい本の買い方、読み方といえるでしょう。
もう一つは、先に検索がダメダメだといいましたが、それこそがGoogleが意図していることのように思えます。
検索エンジンで培った商売がそこでできるということです。
今後、Google eBookstoreの登場で、本の作者は低い垣根で売ることができます。
となると、非常に多くのデジタル書籍が氾濫することになります。
今のWebサイトと同じですね。
eBookstoreのSEOを考えないと、上位には表示してくれない・・・
いや、逆に考えると、無名の作家でもSEOをしっかりしておけば、日の目を見ることができるのかもしれません。
SEOではなく、BSO(eBookStore Optimization)とでも呼べばいいんでしょうかね。
いずれにしても、本はデジタル端末で読む時代が遠かれ早かれやってくるでしょう。
GoogleはAmazonとは違う、新たな解を試そうとしているようです。
でも、あの紙のペラリ感、必須だと思いますけどね。