HERO COMPLEXでもう一つ。
ピクサーの「Wall-E」を見ましたよ。
実は公開当時に2回ほど見たきりその後見ておらず…。

久々に見てみると、以前は目に入らなかったことに気づいたりしてとても新鮮でした。
Wall-Eのオープニングは鳥肌がたちましたね。≧(´▽`)≦


上映後のパネルトークでは監督/ライターであるアンドリュー・スタントン氏から
制作時のエピソードが聞けました。

タイムリーな話題では、故スティーブ・ジョブズ氏とのエピソードが。

「Wall-E」ではテクノロジーのおかげで立ち上がる必要もなくなった人間達がでてきますが、かつてピクサー内での完成上映時、ジョブズ氏は「いや~、この先、今ぼくらがやっている○○も△△もきっとなくなるよね~」と盛り上がったそうで、そこにいた人達は「だれのせいだと思ってるの~!?」とジョブズ氏をからかって笑い合ったそうです。

監督は、「ジョブズ氏は誰よりも先を現実的に見ていた。そのカリスマ性で、ゴールに向かって多くの人の意志を統率し、みんなに「ついていこう」と思われる人だったよ」と話していました。

この監督さんは、トイストーリー1&2、モンスターズインクの脚本家であり、ファインディング・ニモ、バグズライフ、Wall-Eの脚本家/監督であります。2003年にファインディング・ニモでオスカーを一度とっていて、その後2008年Wall-Eで再度オスカーを受賞しています。私がちょっと驚いたのは、新作映画にとりかかる時のエピソードでした。

Wall-Eの構想が始まったころ、ピクサー映画はブランドとして確実に確立していました。オスカー受賞歴のある監督だし、Wall-Eを作るにあたっては心配するべき点なんてなかったんじゃないかな、という印象さえありました。ですが、「ピクサー初のSi-fiジャンル」への制作はちょっとしたチャレンジだったそうです。かなり長い期間をかけて脚本を書いていたそうですが、その後も実際の制作に入る前に少人数のチームを自分でつくり、完全プライベートで冒頭30分を実際に作ってみたそうです。

「それでいけると思ったら、皆を招きいれようと思っていた」とのことで。

私もそうですが、一般的なイメージでは「有名な監督は好きな作品を撮れる自由があるんだろうな」と想像しがち…な感じがしますが、実際はピクサーであっても、オスカーを受賞している監督であっても、「好きなものを作る」ためには、さらに大きな努力を重ねるのだな、、、とつくづく思わされたのでありました。むしろ、有名になればなるほど、確固たる意志と信じる力が必要とされるのだろうな~…とスタントン氏の話を聞いていて思いました。

もう一つ、面白いエピソードは、Wall-Eの脚本を書くにあたってリドリースコット監督の「エイリアン」の脚本が大変参考になった、という話。

Wall-E冒頭、30分くらいは言葉によるやり取りはありませんが、その「会話のない」部分のリズムや雰囲気を表現するにあたって参考になったのが、「エイリアン」の冒頭部分の表現の仕方だったそうです。「エイリアン」の冒頭、「宇宙船内のライトがついて、マシーンが起動して、、、」としばらく「宇宙船が目を覚ます」とでもいうような描写があります。その部分、脚本においても
”見た目で映像のリズムが分かるように文章構成されていた” ということなのです。

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「映画を作る時には色々と大変だけど、いつも最終的に目指すべきベストなゴールをみんなに意識させる。いい映画ができれば、全員が「勝ち」だからね」

「ピクサーでは、自分たちが見たい映画しか作っていない」

監督の話からは、ピクサーがチャレンジを繰り返して「自分たちが見たい映画をつくる」ことにこだわってきた実績とプライドが感じられました。

「アニメーションでは何でも作ることができるよ。”ジャンル”ではなく、絵の具などと同様、”手段”の一つだからね」という監督の言葉はとっても印象的でした。

映画

アニメーション 最高じゃ~!!