「海辺のカフカ」を読み返し。

この本に出てくる「大島さん」が私は大好きである。

「大島さん」は、ある友人を思いださせる。正に、アメリカ版「大島さん」である。 もの静かで、芯が強く、地上3cmを歩いているような優雅な物腰である。「大島さん」は図書館で主人公を迎えるけど、私のその友人は、ある大学の6階で私を迎えてくれていた。 その人のお仕事は、主に学生のためのラボのメンテナンスや音のミキシングなどをすること。 私が訪ねると、大きな部屋でミキサーの後ろに座って笑顔で迎えてくれたものである。 

その部屋はライトが大分抑えられた薄暗い部屋で、ドアから見ると、ミキサーの後ろに座っているその友人は、彼の真上にあるライトに照らされて月面にでも座っているようにみえる。

そこでトムウェイツやドナバンをきかせてくれたものである。

色々と嫌な事や辛い事があると、私はよくその友人に会いにいったものである。
その部屋で映画や音楽や家族のことを話していると、とても落ち着けたものである。