前回からの続きです。
コースは
那智山三重ノ塔前 ~ 那智高原公園 ~ 舟見峠 ~ 地蔵茶屋
~ 越前峠 ~ 楠の久保旅籠跡 ~ 円座石 ~ 熊野川町小口
この場所は林道と交差する「色川辻」という所を過ぎまして
その舗装された林道から下へ下った古道の途中です。
場所で言いますと 「粥餅(かゆもち)茶屋跡」の近くです。
向かって左側が8月の台風前、右側が今年の1月の様子です。
道の真ん中にドッシリと居座っていた岩が無くなっています。
台風の鉄砲水に流されたのでしょうか。
その割りに数本の倒木はほとんど変化なし。
うまいこと周りの木々に引っ掛かって流されなかったのでしょう。
私はこの場所が妙にアスレチックな所が個人的に好きです。
倒れている木も自然に出来た鳥居だと思ってくぐれば
御利益があるかも知れません。(冗談です)
そもそも熊野詣での巡礼の目的は、「修行」と「祈願」です。
写真は「熊野古道 中辺路 大雲取越」の中間地点、地蔵茶屋跡の手前です
那智山から歩きますとアスファルトの舗装道路と
砂利道の地道の二つのルートに別れていますが、両方とも歩けます。
二つのルートの間に小さな川が流れていまして、この写真は地道から
舗装道路を見た時、偶然、見つけました。
ここ南紀州地方では少し、めずらしい光景です。
歩いている時の私の格好で皮膚が露出しているのは顔だけですが、
顔の表面が冷蔵庫で冷やした生肉のようにカチコチでした。
程なく「地蔵茶屋跡」に到着します。
昨年の8月のブログでは32体のお地蔵さまの写真を掲載しました。
今回はその32体のお地蔵さまが納められているお堂の画像です。
この「地蔵茶屋跡」には飲料水の自販機、簡易型の休憩所、公衆トイレ
などがあります。
地蔵茶屋跡から越前峠へ行こうとすると、またもや道が二つに別れています
すぐ近くに「牛鬼の滝」なるものがあるようですが、まだ行ったことはありません。第一、看板が地面から引き抜かれています。
滝は見てみたいですが看板の制作者の名前が分からない。
手前の方の看板は真っ二つに割られてバラバラに散乱していました。
気になったので回収して適当にくっつけました。
現在の国道42号線が出来るまでは、この熊野古道 中辺路が主な
メインルートだったのでしょう。
しかし、「マイクロウェーブ」とは、一体・・・?
土建屋のプレハブ小屋でもあって、その中に電子レンジでも置いているの
だろうか?
看板が真っ二つに割られる理由がなんとなく分かる。
根拠の無い情報は人々を混乱に落としいれるだけだ。
写真の直射日光がまぶしすぎましたね。
ここにきてやっと、雪が見れました。
那智山三重ノ塔前を午前7時45分に出発してから、この場所に着いたのが
午前11時半。
この場所は石倉峠の手前の石段です。
ここから急激な上り坂が新宮市熊野川町小口まで、あと二回あります。
アップダウンを繰り返します。
「石倉峠」と「越前峠」を越えなければなりません。
山道を歩く時、飲み干したペットボトルは捨てずにリュックサックに入れておきましょう。
段差がバラバラの原始的な石段を下りるとき、最悪の場合、仰向けにスリップしても空のペットボトルがクッションになるかも知れません。
持参してきた飲料水を全て飲み切った時は水筒代わりになります。
次回も続きます。