43〜44年振りに母との再会を果たしました。
これまでも、何度も会おうとしましたが叶いませんでした。
初めて行動したのは幼稚園の時、弟と妹の手を引き祖父母の家から4〜5キロ離れた母の家を目指して歩きました。田舎の大通りは車通りはあっても歩いている人などおらず、子供達だけで大きな県道を歩くのはとても不安でした。途中、知らない大人に危ないから早く帰るようにと言われ、怖くなって引き返しました。

その後、祖母には頼めず、幼馴染のチャコちゃんちのお母さんに「70円ちょうだい」と頼むと、(今思えば当然ですが)何に使うのかと聞かれ、お母さんに会いにいく為の交通費だと説明すると、その事が祖母に伝わり叱られました。

それから幼児決断をした私は「母との再会=悪い事」と、積極的な行動にブレーキを掛けてきました。

しかし、先日閉校式へ行った際、過去62年間の卒業アルバムが並べられてあり、ある寄書きを見つけました。
卒業後、今でも仲良くしている友達が、卒業文集のような記念に残るものに、「楽しかった思い出は?」→「ない。」と。
とても素直な言葉に衝撃を受けました。
私は今までこう言う時、頭を捻って何か適当な事を書いてきたけれど、それは自分の意思ではなく、教育され書かされてきたもので、もっと自由で良かったのだと気付きました。
そして、母と会えない心のブレーキも自分の意思ではない事に、はっきり気付き、翌る日妹と義弟を連れ、母の住む家のベルを鳴らすことができました。本当に簡単な事でした。



今まで顔も分からない両親に心の底から感謝する事ができないのがコンプレックスで、無理矢理、両親や祖父母に向けて感謝の気持ちを神棚に向かって唱えてきましたが、今後はそんなことをしなくても、心の底から色々なものに感謝する事ができそうです。


お母さん、大好き❤