「ハーモニー」伊藤計劃

早川書房2014年8月


たとえば、

「意識を失う」ということは、

心臓や脳や、体は正常に動いているけれども、

自分の意思として体を動かすことができない状態であるとするなら・・・。


この本をSFとして読むのが果たして正しいことなのか。

基本的に、ジャンルなど意味はないと思っているが。


2020年から今に至るまで、

どれだけの人間が自分の意思で動いているのだろうかと考えざるを得ない。


「考えない方が楽」

「気がつかない方が幸せ」

「みんなと同じで安心」

「あの人が言っているのだから間違いない」


・・・生きる意味を、改めて考えたい。