主人から仕事中の私に電話が来る。電話口から救急車のサイレンの大きな音が聞こえて話を聞く前にただ事ではないと思い手が震えた。
「今から救急車で〇〇病院に運ばれるから。」
私はすぐに仕事を抜け出し病院に向かった。急患の待ち合いの椅子に座っていた時は心配でならなかった。脳神経科の先生が来て、「今からCT、MRIで検査します。」と言われた。
しばらくして、小児科の先生から呼ばれ話を聞いた。
「脳出血、脳梗塞の疑いで検査をしましたが、異常がないのですが、右の脳の炎症がみられ、脳炎を疑っています。髄液の検査をします。今の〇〇君の様子は自発呼吸が出来なくなり、人工呼吸器をつけました。熱が42℃あります。万が一助からない可能性もあり危険な状態です。助かっても起き上がれないかもしれません。でも、私達は全力で頑張ります。」と言われ愕然としました。
「私のせいだ。もっと早く気づく事出来ましたよね?」と言うと、先生は私の目を見て、
「お母さんはやれる事はやっている。責めてはだめです。」この言葉に少し救われ絶対に良くなるという気持ちと駄目だったらという気持ちと戦っていた。それから、5時間後に息子と対面した。人工呼吸器や、管で繋がれた息子を見て涙が沢山溢れた。言葉が出なかった。そして、主人と泣きながら息子は助かると励まし合った。その日は私が病院に泊まる事になった。