鳩とクッション | 君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

もう大きく育った息子達ですが、まだまだ教えられることが多い日々の詩です。

鳩がシマトネリコの木にやって来た

ガサゴソと動いている


意味なくやって来たのではない

何かを伝えたいのだろう


鳩胸じゃないけど

自分の胸に手をあてて感じてみる


「急がずに余裕を持って」


そう

僕はいつも急いで

結論にまっしぐらだった


曖昧な先送りは

無能だと思っていた


無能なのに

無能と見られないように急いで

それこそが無能の証だと

気付かなかった


ちょっと寝転がって

枕の代わりになるものがないかと

ソファでくつろぐ妻に言うと

クッションを一つ投げてくれた


「ありがとう。でもこれって今

尻に敷いてやつじゃない?」


「気にするなよ」



※ちょっと笑ってるようにも見えますよね。