うまくいかない日④ | 君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

もう大きく育った息子達ですが、まだまだ教えられることが多い日々の詩です。




前々日の大雨の影響か海は濁っていた


砂浜に出ると誰もいなかった

シーグラスを五個拾ったら帰ろう


そう決めると四個目で青いのを拾った

この濃い青は珍しいので嬉しい


五個目を探していると

若い女性の大きな声がした


見上げると高齢男性との二人連れで

女性は片言の日本語で何か言うけど

男性はほとんど喋らない


女性は波打ち際で大はしゃぎするけど

男性は遠く離れて興味なさそう


二人のアンバランスさに

色々と妄想してしまうけど

五個目を拾った僕は嬉しくて

砂浜を出た