君と自転車の風②しばらくすると君が息を切らせながら帰って来た「風になってきたよ、5キロ走ってきたから」「えっ、どのルート走った?」君は自転車にまたがったまま身ぶり手ぶりで教えてくれた「それならまだ2キロしか走ってないよ」「えっ?もう一回行ってくる」君は行ったなかなか帰ってこないいくら夏至が近くても薄皮を重ねるように夜は近付くでも僕は心配なんかしていないよという姿で枝を切ったでないと心配が心配を産み大事な枝まで切ってしまいそうだった