いつもは兄とお風呂に入る君が
「お父さん、まだお風呂に入らないの?」
なんとなく察した僕は
「今から入るよ」
そして湯舟の中で
「ボクね、二年生になって自分の
いい所と悪い所に気付いたよ」
「いい所はどんな所?」
「ない」
「それはさあ、本当はあるけど
言うのが恥ずかしいからでしょ?」
君は照れ笑いして頷く
「悪い所は?」
「ネガティブな所」
「あのね、ポジティブが良くて
ネガティブが悪いってよく言うけど、
本当はそうじゃないんだよ。
本当はね・・・」
君の瞳がみるみる輝く
「なんかお父さんに人生を教えて
もらったみたい」
洗面台に指で何か書く君
「べ・ん・き・ょ・う・に・
な・り・ま・し・た」
照れ屋だね