三度目の白い犬 | 君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

君が我が子を抱いた時、君に贈る詩

もう大きく育った息子達ですが、まだまだ教えられることが多い日々の詩です。



僕は自転車で信号待ちをしていた
ゆっくりとあの白い犬がやって来た

僕を追い越したと思うと
くるりと体を反転させて
真正面に立った

そして僕をじっと見つめる
僕もじっと見つめる

その犬は慈愛に満ちた顔で
何故か瞳はオレンジ色だった

白い犬は車道に出ている
「そこは危ないよ」
声をかけるとその犬は
僕の横を通りぬけて歩道に戻った

(言葉が通じてるんだ!)

信号が青になった
僕は反射的に立ち漕ぎで渡った

向こうの歩道に着いた時
「ワンッ!」と大きな声がした
僕は自転車を止めて振り返ったけど
白い犬の姿はなかった

僕はその日一日の出来事を振り返った
幾つもの小さなメッセージがあった

すべてが繋がった

あの白い犬は
今までに出会った誰かではなく
これから出会う誰かだった

僕は確かに受け取った

僕は空を見上げた
ずっとずっと空を見続けた