日本のお菓子のルーツが柑橘類って
ご存知ですか？
「学問の神様」といえば、菅原道真。
というように
「お菓子の神様」と呼ばれる人物がいます。
その人物は田道間守（たじまもり）と言い
第11代垂仁（すいにん）天皇（ヤマトタケルの祖父）に仕えた人物です。
なぜ田道間守は「お菓子の神様」と
呼ばれるようになったのか？
ある日、垂仁天皇は田道間守に命じて
常世国（とこよのくに）にあって
食べれば不老不死になると言われている
非時香菓（ときじくのかくのみ）を採りに行かせました。
垂仁天皇の命に従って田道間守は旅立ち
長い年月をかけて
ようやく常世国にたどり着きました。
そして、念願の非時香菓を持って
垂仁天皇のもとへ帰ってきました。
ところが、田道間守が旅にでている間に
垂仁天皇は崩御しており
それを知った田道間守は悲しみに明け暮れます。
そして
「天皇はすでに崩御され、帰ってきた報告をすることもできません。私は生きていても何の甲斐がありましょう。」と言って
垂仁天皇の御陵の前で号泣し
自ら命を絶ってしまったのです。
田道間守が持ち帰った非時香菓が当時の橘で
それが改良されて
現在のみかんになったとされています。
橘を持ち帰った田道間守が
「お菓子の神様」と呼ばれるようになったのは
古代では果物のことを
「菓子」と呼んでいたことによります。
その「菓子」橘を
10年間という長い年月をかけて
日本に持ち帰ったことから
田道間守は「お菓子の神様」と
呼ばれるようになったのです。
そして
「お菓子の神様」田道間守を祀る神社があり
菓子業に関わる方々は
今も熱心に参拝していらっしゃいます。
なんだか
ハートがキューッと詰まるようなお話ですが
ただただひたすらに
垂仁天皇のために
命をかけて非時香菓を探し回り
命をかけて非時香菓を持ち帰ってきた
田道間守の10年間は
どんな10年間だったんだろう。
どれほどに
垂仁天皇に献上したい気持ちだったんだろう。
田道間守の垂仁天皇に対する想いが
報われなかったと見ると
悲しい物語にも感じられますが
その10年間
ひたすらに垂仁天皇のために
全生命をかけて生きた田道間守の人生は
ものすごくしあわせだったんじゃないかとも
感じられます。
これほどまでに
自分の命をかけられるものがありますか？
これほどまでに
自分の命をかけて生きていますか？
改めて、自分の生き方を見つめ直す
機会になりました。
それが叶う、叶わない、ということよりも
自分の命をかけて生きること。
その想いに、魂が震えます。
そして
その垂仁天皇のために
命をかけて非時香菓を探し回り
命をかけて非時香菓を持ち帰ってきた
田道間守のおかげで
日本に脈々と繋がり受け継がれ
現代を生きる私たち日本人の日常の暮らしの中で
このような瑞々しく美味しい
みかんやお菓子という豊かな食文化を
味わうことができています。
日本には
田道間守のように
自分の命をかけて
人のため、日本のために尽力した先人の方々が
いっぱいいらっしゃいます。
そして
私たち日本人には
その先人たちの魂がDNAとして
全細胞に刻まれています。
ただその日本の叡智を知り
自分にも同じその叡智があると
DNAのスイッチをオン！するだけで
先人の方々と一体となり
ものすごい日本人魂パワーが
全身に伝わり繋がります。
テーブルスタイル茶道をしていると
いつもこの感覚があります。
改めて
日本のお菓子のルーツを知ることで
日本という国史から
日本人の精神性にある
人の思いやりや愛情
命をかけて生きるひたむきさ
そしてそれを
しっかりと受け継ぎ伝え称え
古代の叡智を
現代でも大切に敬い感謝し見習い
自分自身の人生や生き方に反映して
その姿から次世代へと繋がれていく。
テーブルスタイル茶道も同じく。
古代の日本の叡智を敬い感謝し見習い
現代の暮らしの中で応用し
次世代から世界へと繋がっていく。
テーブルスタイル茶道をしているおかげで
いろんなところから
自分のルーツである根っこと繋がり
今生きていることへの感謝を感じます。
そして
そのありがたみを至る所で感じるから
先人の日本人の
大切なことに命をかける生き方から
この命を
自分だけのものにしないで
身の回りの大切な人たちのため
日本のため
世界のために
そして
何より自分自身のために
後悔しない人生を生きよう！と
思います。
一度きりの人生を
一緒に楽しみながら
精一杯生きていきましょう♪
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本当に心からやりたいことをやって
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