先日、録画予約していた番組を見てみると

全然ちがう番組が録画されていました。

「なんでやねん~」と思いながらも

おもしろそうかもと消さずに見ていたら

やっぱり意味がありましたるんるん


昭和歌謡曲の表と裏のドキュメンタリー番組で

渡辺 真知子 さんという歌手でもあり

作詞作曲もされるシンガーソングライターがでてきました。

「かもめが翔んだ日」

という歌が大ヒットし、まわりからドンドン期待が集まり

その後もヒットソングを~と求められ

歌を作っても作っても「かもめ~」以上のヒットを求められ

ヒットがうまれないと、ちやほやしていた人たちが潮をひくように

みんな去っていった。

まるで陸の孤島にいるような気持ち。

なんともやりきれない切ない気持ち。

過度のプレッシャーとストレスで円形脱毛症にもなってしまいました。


そんな彼女はアメリカアリゾナ州に留学を決意します。

とにかく音楽もろとも全てから一回離れて

自然の中に自分を置いてみたい。


アリゾナに行ってみると、毎日いいお天気で

まるで熱いアイロンでパーッとかけたようなきれいな青い空。

私がこんな気持ちでいるのに・・・

と思いながらも毎日を過ごしていると

段々こんな気持ちでいるのもつまんないなって思えてきた。

大自然を肌で感じ、自分らしさと心のゆとりを取り戻し始めた

真知子さん。


ある時、真知子さんが通う英会話学校でパーティーが開かれました。

真知子さんが日本の歌手だと知り、クラスメイトたちから

「一曲歌ってよ」と言われ、歌を披露することに。

みんな知っているし英語の歌だからと

当時アメリカで流行っていた「We Are The World」を弾き語りした。

ですが、当時のヒットソングを歌ったにも関わらず、

みんなの反応はごく普通で拍手もお付き合い程度のもの・・・。

落ち込む真知子さんにクラスメイトの一人が

「他人の歌はいいから君のオリジナルソングをきかせてよ!」

「えっ?日本語だけどいいの?」

「もちろん」

ということで、真知子さんが作った「かもめが翔んだ日」を披露した。

自分が作った、しかも日本語の歌が外国人に通じるのか?

と半信半疑で歌った。

すると、歌い終わるやいなや、あふれんばかりの大歓声と拍手喝采!!

パーティーが終わった後も、一人一人

どのぐらい自分が感じたのか感激したのかを

真知子さんのところへ一生懸命伝えにきてくれた。

目からうろこ状態で、でもそれがとても嬉しくて勇気をもらった。


”やっぱり自分の体の中から出た メロディーであり 言葉であり

 これはどんな国の人にも通じるんだな。

 自分の感性、それ以上のものはきっとないんだろうな。”

と感じたそうです。



帰国後、真知子さんは、周りの目を気にすることなく

のびのびと歌作りができるようになったそうです。

番組内で、今現在の真知子さんが「かもめが翔んだ日」を

披露してくれました。

本当にのびのび広がる歌声とキラキラひかる笑顔

とても素敵な人で、本当に歌うことが大好きなんだな~と

伝わってきました。

「かもめが翔んだ日」を初めて聞いたはずなのに

初めて聞いたような気がせず、「この歌聞いたことある」と感じました。

よく考えたらこの歌がヒットしていた頃

私は母のお腹の中にいました。

きっと母のお腹の中で聞いていたんだな~と思いましたわーい(嬉しい顔)

歌も昔という感じがせず、メロディーもかっこいいし

歌詞も切なくて素敵な歌です。

みなさんのよかったら一度聞いてみてくださいねるんるん


そして、何より勇気をもらったのは

自分の感性を信じて表現している真知子さん。

私自身、表現アートやパステルアートに出会って

はじめて自分が感じるままに表現していいんだ

上手く描けなくてもきれいにできなくても

それが自分なんだと実感できるようになりました。

まわりからどう思われるかを気にして

こんな自分じゃだめ

と自分を抑えてかくして否定していました。

自分がどう感じているのか

それが一番大切なんだと

改めて感じました。

自分の感性も人の感性もそれぞれがすばらしいアート

だから人と比べる必要も

自分の感性を否定する必要も

何もいらない

”ただ一人ひとりが自分自身であること”

そのことがすばらしいんだと

再認識できましたハート達(複数ハート)