ご報告遅くなりましたが、
ミュージカル《天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト》
最終地静岡は清水マリナートにて、
12/23に朝夏まなとデロリスが、
そして12/24に全キャストで、無事に幕を下ろすことができました!!
ご観劇くださった皆様、心を寄せてくださった皆様、関係者の皆様、誠にありがとうございました!!!
昨年のコロナに翻弄された悔しさを乗り越え、こうして一年越しでリベンジを果たすことができ、
まずは安堵と、やりきったという達成感、そして、終わってしまったという寂しさで、帰ってきてからはしばらく振り返ることもできず、
時間を置いて今やっとこうして書くに至ります。
改めて思うのは、
やはりこの作品は私にとって本当に特別なもので、
色んな節目にこの作品が身近に存在しているんだなぁということ。
ミュージカル女優になりたいとほのかに思いながらもまだ普通の学生生活を過ごしていた高校時代。
その文化祭で映画版の方を演じ(何の演目でもいいのに!三年間のうち1年生と3年生の、つまり、【最初の文化祭】と【最後の文化祭】の2回もやることになるという御縁!)、
『将来はこうして人前で歌い演じたい。』と夢を再認識した作品でもあり、
東宝ミュージカルアカデミーで学んだ後もオーディションに落ち続け、年齢も30になり、
もう辞めよう、向いてないんだと諦めかけていたところに降って湧いた
「日本でもシスター・アクトをやるらしい!」という情報。
これ出られないんだったらそれこそ本当に辞めよう。大好きな作品だからこそ、最後のオーディションになっても悔いない!
と覚悟を決めて受けたのが、10年前の初演オーディションでした。
そしてそこで初めてオーディションに受かることができ、
だいぶ遅いデビューとなりましたが、初の商業演劇がこの作品。
あのとき、それまでの人生をかけて挑むことができたおかげで、役者を辞めることなく今日まで来ることができました。
そこから10年後の今年は、
この作品で年を迎え(博多で昨年末から年始の年をまたいでの公演)、
紆余曲折ある中、すぐの再演が決まり、
御縁があって再び出ることが叶い、
こうして年末に上演することができ、
『この作品で1年を始め、1年を締める』
というあり得ない奇跡のようなことが起こりました。
まさに10年という節目にふさわしい奇跡。
最後のカーテンコールでは、
初演初日のカーテンコールを思い出し、
初心に帰ったくらい胸に迫るものがありました。
こうして役者を続けてこられたこと、
そして10年もこの作品に関わらせていただけたことに感謝しかありません。
そしてこの作品がこれからも愛され続け、
上演され続けていくことを願います。
こんなにもHappyな気持ちにさせてくれる作品ってなかなかないと思うんです。
これからも一人でも多くの人たちに届いてほしい。
私初演の時から、
法王様を迎えての最後のナンバー『Spread The Love Around』の歌詞が本当に好きで、
『声を掛けて愛を与え全て分け合おう』
『人を想い、励まし生きてゆこう』
『愛で心満たせ』
他にもたくさん!
生涯かけて自分に言い続けたい言葉がほんとにたくさんあるんです。
人間だから辛いこともあるし泣きたいときもあるし、人を憎みそうになることもある。
だけど、そんなこともどんなことも、
人生を単色ではなく彩り豊かにするためのスパイス的なこと。
最後には、良いことも悪いことも全部、
「こんな経験をさせてくれてありがとう」
って笑って言える人間になりたい。
どん底を見たとしても、
自分の人生レベルを上げるための試練なんだなって思って、時間をかけてでも笑顔で乗り越えていきたい。
そして自分自身が笑顔でいられたら、きっと周りの人たちも笑顔でいてくれるはず。
他人を変えるのではなく、
自分の意識改革をするだけで見えてくる世界って変わってくるし、
自分が愛で満たされていれば自然と愛のある行動ができる。
"愛を広める"ってそういうことだと今は思ってます。
なかなかこれが難しくて、舌打ちするような日常もめちゃくちゃありますが笑、
そのたび、「いかんいかん。愛を持とう」と言い聞かせる笑
でもそれでいい。
そうして少しずつ、ネガティブな感情よりポジティブな感情でいられる時間を増やしていきたいなと思ってます。
そんなこんなで長くなりましたが、
私の人生には、なくてはならない作品が「天使にラブ・ソングを」なのです。
私の人生に寄り添い背中を押してくれたこの作品に最大の感謝と愛を。
これをもって、2023年の仕事納めです。
2023年も、たくさんの応援、本当にありがとうございました!!
皆様、健康第一に、笑顔で良い年をお迎えください😄
桜雪陽子