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HOTEL LEVEL01




中に入った俺達は厨房の両開きドアを押し中に入ると、年代物を思わせる大型の業務用冷蔵庫、オーブン、コンロ、どデカいレンジフードがあり、ステンレスのボウルや調理道具がらが辺りに散乱し、息を懲らし各自が持つハンディーライトで、各々が周りをてらしている静寂に…



カラァーン〓コォーン〓



「Uh Whahhhhhwoo\)*0*(/」

突如、大きな音が鳴り響き、ソコにいた誰もが驚き(←俺はソレ程でもなかったケドなっ!)
思わず悲鳴〓を上げた。


そのに居た全員の心拍数が上がる中、

か細い声で

「so sory …」


と、現地で合流した学生の一人が床に転がったボウルか何かを蹴飛ばしたようだった。

その事にBooingを浴びせながら再び歩き出した途端、



カラァーンっ!!



再度さっきと同じ音が辺りに児玉し、

今度の犯人は…







言うたまでもなく、さっきと同じ学生だった;



   「今度ヤッたらおいてくぞっ!」



なんて言いがら、メンバーはオーブンや食器棚、引き出し等を開ける中、俺は冷蔵庫を開けると腐食を通り越して真っ黒になった固まりが転がっているだけだった。




そうして冷蔵庫の中を覗き込んでると、後ろの方でなにやらふざけてたのがうちわもめみたくなっているのに振り返ると、仲間の一人が長い包丁をもう一人にしつこく向け、それを振り払おうとしたメンバーが、



「OUCHI!!」



そのもう50年以上も使っていないとは思えない程研ぎ澄まされた刃で手の平を以外に深く切ってしまった。


彼は調度誰かが持ち合わせていたティシュで包み、少し冷めながらも大体見回した厨房から続くレストランのホールに出た。


今思えばこの時、
ここで引き上げるべきだった…


まさか、その数10分後にあんな目に会うとは現実にも思わなかった…




そこにはテーブルや椅子は1つもなく広々とした空間になってて、壁・窓際をなぞる様に辺りをグルーッと見渡すと、おそらく絵が飾ってあった部分の壁紙が縁取りに色が変わっていた。






その後、

1Fにある


エレベーターホール
フロント
ロビー
異臭漂うTOILET
STAFF ROOM
エントランス



等を散策したが、幾つか興味を引くモノはあったものの、寒さ以外の収穫は無く
再び案内図があったエレベーターホールに戻り、


その案内図を見ながら[1B]の文字が目に入った俺達は、



火災が発生したのは4F

どうせ見て回るなら地下カラにしようぜっ!!


とい事になり、壁に貼られた案内プレートをメンバーの一人がデジカメで撮ると、それを見ながらSTAFF用の通路を使い、地下1階へ

HOTEL Prologue …




あれはもう今から7年位前、

〓のツアーでカナダに行った時の話しで、

その大会に参加してる各国の〓仲間達と前々から言ってた巷じゃ有名な郊外にある50年位前に大火事で焼けた結構大きなHOTELが未だに取り壊されず残ってて、その当日かなりの死者が出たといういわくつきの物件があり、

『ソコに行ってみよう』

と云うことになりネットで色々調べてみると、どうやらソノHOTELを取り壊そうとした色んな業者の作業者数名が転落死したり、会社が火事になったトカ…
徐霊しに来た数々の霊能者にも全く手に負えなかった…


と、まぁ何処でも良く聞く記事が載ってて、

でも、そんな中でも1つ気になったのが、
まぁ、コレも良くある話しなんだが、


      《ソコでのルール》


ってヤツだ。


そのルールっていうのはたった1つ!


 ((入った部屋の扉は絶対に閉めるな!!))



ってモノだった…



何だか妙に気になった俺は、その事を心の片隅に、いざそのホテルに行く事に。






ソコはウィスラーから何てったって郊外!
現地に着いたのはAM2:00頃、


道端に車を停め外に出ると、焼け焦げた外装から火災の程度が見て取れるチョット補修スレばまだ住めそうとも思えるHOTELがそびえ立ち、その周囲だけ異様な空気に包まれていて、1月という季節も相俟って外気温以上に凍てつく寒さが肌に突き刺さった…


周りを見渡すと他にもすでに何台かの車が止まってて、どうやら俺達と同じ目的で来てる奴等がいて、入口の前で中に入るのを躊躇してる学生連中4人と、俺達のメンバー7人とで、

仲間の1が
『11って数字は良くない!』

なんて、少しビビリながら中へ入って行った。


これは後から気付いた事だが、調度俺達がHOTELの中に入ったのは、その当時、火災が発生した月と時間帯だった…




正面の入口とかドアや窓は全て当て木で塞がれ、そこからじゃどうも入れそうになく、

先に来てた学生達が言う

「皆、裏の方に回ってる!」

って情報を基に、彼等が指差す方へ行ってみる事にした。


聞けばその学生達はココへ来てカレコレ40分程、先に来てる連中や後から来て中に入って行く人達の動行見ながら中に入ろうか?迷っていたらしい…(^_^;



そんなこんなで建物の側面に回ると、1ヵ所だけ当て木がきれいに剥がされ、ノブと鍵穴がバーナーで焼き切られた(←こうまでスル;)ドアが有り、案の定簡単に開いたそこから中に入った。




俺達が進入したそのドアはどうやら厨房に食料等を搬入スルトコだったらしく中に入った廊下のスグ横に厨房が有り、俺達はマズその厨房から散策スル事にした。

ふざけんなっ!!

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