ピアサポートに関する研修案内! | ブルーアイランド

ブルーアイランド

青い空を撮り続けながら、日々の出来事や出会いを通じて気づいたことを掲載するブログです。

息子が亡くなったけど、仕事として精神障がい者に関わっている中で、アウトリーチとピアサポートが最善の支援であると思っている。

 

知り合いのピアサポーターからピアサポートに関する研修案内があったので、事業に関して所見を記載することにしました。

 

精神障がい者地域移行支援事業研修会の案内は、以下です。

https://www.facebook.com/groups/414367005331088/?ref=bookmarks

 

今回の研修会は、精神障がい者地域移行支援事業研修会であり、精神障がい者支援体制加算対象研修としても位置付けられているので、2日間の研修を受けると修了書が交付され、修了書があると体制加算対象事業所にピアサポーターとして雇用されるという流れを国としては推進することになる。

 

国は2010年にピアサポートの効果および必要性を認めて退院支援などの事業の中にピアサポーターによる支援を推進する方向で事業を組み立ててきたが、それを実現するには、民間の法人や施設がピアサポーターの必要性を認めて事業として実施することが求められている中で、活用に対して消極的なために遅々として進まない現状であった。

 

2018年から、国が「精神障がい者に対応した地域包括ケアシステム」の構築という施策の中で、「ピアサポートの活用にかかわる事業」という内容の事業があり、ピアサポーターを養成して活用することを推進する事業が予算化される。

 

2020年度より厚生労働省が創設した「障害者ピアサポート研修」(実施主体は都道府県および政令指定都市)が事業化され、2021年からピアサポーターに体制加算を付けて雇用を推進する方向になる。

 

宮崎県は、障害者ピアサポート研修を2020年は実施せず2021年の事業として今回初めて実施するのだが、国の事業としてある以上、行政の担当者が積極的に専門職や当事者に実施要項を説明して実施してもらうよう働きかけることが大事だし、地域の精神障がい者が安心して過ごすためには、お互いで支え合うピアサポート支援が必要不可欠な自立支援であることを理解して推進することが求められる。

 

以前から国はピアサポートによる効果を認めて、退院支援や地域移行において事業を予算化して組み立てているが、それを実施する行政担当や専門職や当事者の理解・改善する意欲の低さ及び連携のなさによって実現されなかったのが現実である。

 

そのような現状を踏まえれば、当事者自身が現状を改善するために関係者と連携して積極的に国の事業を活用し、ピアサポーターとして公に認められることを推進して、従来の専門職主導の支援からピアによる同じ立場の支援によって、より生き辛さを理解し、納得感が得られる効果のある支援を実現してほしいものである。

 

宮崎県としても率先して国の事業を活用し、行政・専門職・当事者が連携して、退院支援や地域生活においてピアサポーターの持っているストレングスを発揮して、仕事や地域でピアサポーターが生き生きと現状を改善していく姿勢を推進してもらいたいものである。