分割して統治せよ:Divide et impera
さて。シチリアの統治について。まず「シチリアの立地」の重要性が挙げられる。
西地中海の制海権を握り続ける為にはシチリアをカルタゴに渡すことは許されない。しかし、シラクサを除けば。小都市が割拠しているだけの状況であり。「軍事的」に「信頼」出来、任せきることは出来ない。
そこで「属州:Provincia」が登場します。
属州はローマの「直轄領」を意味します。ローマから直接「属州長官」が派遣され統治を行い、また軍を駐屯させ防衛も行います。
「属州民」は。別名「租税を支払う義務を持つ者」とも呼ばれ、直接税を納める義務を有しました。しかし、「血の税」とも言える「兵役」の義務はありません。
ローマ人が誇る「インフラ整備」も行われ。シチリアは小麦の「大穀倉地」となっていくのです。
ただし。この「属州」となったのは。この時点ではシチリア島の約半分の地域に限られます。
分割統治:これは「ローマ人による統治」の基本なんです。
まず。
シチリア最大の都市国家「シラクサ」はローマと対等な条約を結ぶ国であり。「ローマ連合」外の「友邦国」と言えるでしょう。(「友邦国」としては、後「プトレマイオス朝エジプト」が上げられるかな？)
そして。メッシーナ・パレルモ・セジャスタ等といった都市国家については「ソーチ:同盟者」として「ローマ連合」内に取り込みます。
シラクサの領域は。シチリアの1/4。メッシーナ等の領域が1/4。つまりはシチリアの1/2がローマ初の「属州」となった訳です。
更に。シチリア内陸部の要地には「ローマ植民市」「ラテン植民市」を築き。「ローマ街道」を次々に！
分割統治の完成ぇ！
シチリアに「パクス・ロマーナ」が訪れた訳でぇす☆ヽ(▽⌒*)
でわぁ！
このブログをご覧になられた方々。皆さまが笑顔の毎日を過ごせますように！
よいお年をぉ♪♪