演劇ユニット ハツビロコウ / ルート64 | 気分屋日記 ”我濫堂”

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はじめまして、ユウキと申します。
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8日に、新宿のSPACE 梟門にて、

演劇ユニット ハツビロコウの公演 「ルート64」を観劇してきました。

 

SPACE 梟門、ステキな劇場です。

入り口のあちこちにいるフクロウがとても可愛い。

 

客席入って、

舞台上の人形にギョッ……と。

リアルな作りじゃないのに生っぽい人形のせいか、

舞台上には開演前から雰囲気ができあがっているようでした。

 

 

 

作品の感想としては……とにかくすごかった。

脚本のすごさなのか、演じる役者たちのすごさなのか、

舞台上に満ち満ちた凄味をたっぷり見せつけられました。

 

2時間という上演時間いっぱい、

緊張感が途切れることなく続いて、目の離せない舞台でした。

 

4人の登場人物のセリフのぶつかりあい、

というより、ぶつけあいのビリビリくるような衝撃がすごい。

 

 

 

4人の抱えていた苦悩、感情、衝動、

その恐くてときどき滑稽な真剣さ、痛々しい姿に、

悲しいような辛いような気分になる。

 

けれど、人生の疑問の答えへの渇望、見たことのない世界へ行ってみたいという願望、

それを与えてくれた人への信仰、あるところへ達したときに不意にわいてくる後悔……

 

なんだかとてもよくわかる。

 

真っ暗闇の中で叫ばれた台詞は、

どこに向かっていったのだろうか……。

 

こんな作品を見られることは何度もあることではないと思うので、

とても貴重だったなぁと、かみ締める観劇後でありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この作品は、

坂本弁護士一家殺害事件を題材にしたものだそうで、

タイトルの「64」は、

実際の実行犯たちが1964年生まれであったことから取られているそうです。

2002年の初演のときには、

同年代の役者たちで作中の4人の実行犯が演じられたとか。

 

 

 

それも観てみたかったなぁ……。