新年度を迎え、本当は迎える前にやっておきたかった「断捨離」に取り組んでいます。


「断捨離」は、作家のやましたひでこ氏が提唱し、商標登録している言葉です。Wikipediaによれば、「不要なものを減らし、生活に調和をもたらそうとする思想」とされます。なお、流行りの「ミニマリスト」とは明確に区別されます(最小化と最適化の違い)。


断捨離の「離」は、何かへの執着から離れるという意味ですね。モノだけでなく、仕事や人間関係等も対象になります。


老親の持ち物については、とりあえず置いておくとして、私の場合は、断捨離を進めるにあたっては、書籍類が難敵です。たいした量ではないのですが、現業に必要な資料やファイル、学生の頃の学術書に加えて、二、三十代にかけて読んだ、池波正太郎、司馬遼太郎、星新一、新田次郎、筒井康隆、浅田次郎、、、単行本・文庫版ともに、おそらく捨てられないでしょう。捨てたいと思う気持ちを捨ててしまうか?的な、変な堂々巡りになりますショボーン

(壁面収納の例)


モノの乏しかった時代を知る世代は、モノを溜め込みやすく、手放すことが苦手です。「もったいない」は日本人の素晴らしい文化ではありますが、あまりにも「執着」することは人生に後悔となることもあります。


親より先に死なない限り、受け継ぐ立場にありますので、この「もったいない」を解決しておかなければ話が(断捨離が)すすみませぬ。



コンコード(コンコルド)効果、あるいはサンクコスト効果という言葉は、このところ勉強している経済・投資関連の書籍に、時々登場します。


サンクコストとは、''sunk cost"の日本語読みで、「埋没費用」と訳されます。新製品の開発や新しいサービスなどの事業に投入した資金・労力などの資本のうち、それらの事業を中止・廃止しても回収が見込めない費用のことです。回収できない費用を惜しんで事業をやめられないことを「サンクコスト効果」と言います。


コンコードは、英仏共同開発の超音速旅客機です。開発段階から赤字確定、巨額の負債も抱えましたが、結局2000年まで運航されました。




「この服、高かったから捨てられない」の延長線上に超音速旅客機があるという事実は、このバイアスが如何に強力なものであるかを非常にわかりやすく説明しています。


しかし、人生も収納スペースも有限ですから、早めになんとかしないといけません。執着などしている場合ではございません。


では、どう解決するか。


サンクコスト・バイアスへの対抗策

1,これまでの投資額や投入した労力と切り離す

要するに、ゼロベースで判断する

2,期限やルールを決め、先送りできなくする

人生で使える時間は短いので、機械的に適用されるルールを決めて、迷っている時間もエネルギーも省きましょう。

3,「オポチュニティコスト(機会費用)」と比較

古いものに執着してると、新しいものが得られずに損をするかもよ^_^b


3,は、投資家の「損切りができない」ことに対する処方箋としても有効だそうです。



さぁ、頑張ってみましょう爆笑


、、、明日からてへぺろ