黒い肉球の持ち主です。

この子を見るまで、肉球とはピンク色をしているものと思い込んでいました。

黒い色はメラニン色素です。

メラニンの生合成に関わる遺伝情報の欠損により先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患がある個体をアルビノといいます。ヒトでは、弱視などの障害を伴うこともあるそうです。

アルビノの逆ってあるのでしょうか?

あるいは、疾患ではなく、白が黒、黒(白以外)が白に、という変異は、一般的なのか?

ピンク色のはずの肉球において、突如としてメラニン色素の産生が高まり、黒くなる、これはヒトの「黒子(ほくろ)」の例からも、ありうるのではないかと思います。

ネコの毛色を決定する遺伝子と、その遺伝の仕方は解明されています。研究は肉球の色にまでは踏み込んでいませんが、似たような仕組みなのかもしれません。
一方で、体毛色に対して皮膚の色が支配的かというと、そうではないような気がします。やったことはありませんが、シマウマやパンダを丸刈りにして、タトゥーみたいに模様が皮膚に刻まれているかというと、、、キョロキョロ、、、たぶん、普通の馬と熊になりそう爆笑

今度、動物園に行ったら、飼育員の方に質問してみましょう。

以前、上野の国立科学博物館で見た展示↑


クロサギと、クロサギの白色型の剥製です。アルビノとの解説は無く、脚はしっかり黒いので、遺伝子疾患ではないなんらかの要因があるようです。


一方で、シラサギ(コサギ)の黒化個体の報告もあります。

10年ほど前のブログでもすぐに検索されます!すごいことですね。引用させていただきました。


常に捕食者の脅威に晒される、弱肉強食の自然界において、まっ白い「目立つ」見た目は生存に不利な場合が多い気がします。それゆえ、子孫を残す前に捕食されて、白い系統は固定されず、たまに突然変異的に現れて珍重されるのでしょう。


また、飛んで逃げられる鳥類にとっては、白いことはあまり不利ではなかったのかもしれません。


なお、シロクマ(ホッキョクグマ)やホッキョクギツネなど捕食する側は、雪や氷に紛れて獲物に接近するための「白色」を、アザラシの赤ん坊は発見されにくいための「白色」を、それぞれ「保護色」として選んだと考えられます。


さて、ネコの肉球の色、研究テーマとしてはかなり面白そうなのですが、どなたか解明してくださいませんか?爆笑