だいぶ長くなってしまったので、今回はその他の付属品と使用感を簡単に紹介します。


地上プリズムです。
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接眼レンズの差し込み口はスリ割り式で古色蒼然とした雰囲気です。
天体望遠鏡の倒立像には慣れていますが、それでも地上を眺めるときは正立像のほうが良いですね。
短焦点の対物レンズと複雑な構成のプリズムを組み合わせることになるので、さすがに色収差が目立つようになります。


鏡筒バンドです。
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ローレットのつまみがついた小ねじはスポーツファインダーを取り付けるためのものです。
その上下に開けられたねじ穴はファインダー脚を取り付けるものと思われます。
(広告にそんな記述があったと思いますが…。)


スポーツファインダーです。
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支持脚の中央のねじの部分で上下角の調整、鏡筒バンドへの取付穴が長穴になっていて左右の角度の調整ができるようになっています。
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素通しのパイプの前後に直交する指標がつけられています。
直角より少しずれているのはご愛敬というところでしょう。

地上の風景や明るい月を導入する時は良いのですが、夜空に黒いパイプと指標は見えにくく、惑星や恒星を狙い通りに導入するのなかなか難しいです。
パイプの端面や指標の先端部分を白くするか、夜光塗料を塗ったりすると使いやすくなると思います。


鏡筒バンドのファインダー用のねじ穴にはビクセンのファインダー台座を取り付けることができました。
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取り付けのためのねじもファインダー台座に付属しているものがそのまま使えます。
幅も鏡筒バンドの幅にぴったりで、まるで純正のオプションのようです。
作られた時代もメーカーも違うのになぜでしょう?

手持ちの部材の寄せ集めなので色がバラバラで不格好ですが、スポーツファインダーよりずっと使いやすいので普段はこれで運用しています。
鏡筒バンドを緩めるとファインダーの調整がずれてしまうので注意が必要です。
調整しやすいXYタイプのファインダーだと便利だろうな…。

鏡筒バンドの厚みは下側が5㎜位で標準的なのに対して、上側は1cm位とかなり分厚くなっています。
ファインダー用のねじ穴の深さを確保するためなのでしょうか。


上下水平微動装置です。
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カメラ三脚で高倍率の天体望遠鏡を運用するためのアイディアパーツですね。
上下水平ともタンジェントスクリューの微動になっています。
どちらの軸もムービングピース周りのバックラッシュが大きく、反対方向に動かそうとする場合は動き出すまでに微動ハンドルを一回転ほどさせる必要があります。
上下水平の回転軸に与圧がかかっているので、微動ハンドルを逆方向に動かしたときにガタついて対照が視野から逃げたりすることはありませんが、動き始めるまでだいぶ時間がかかるので使うのに少々慣れが必要です。


1980年当時、私は中学生で、スーパーチビテレは欲しい望遠鏡の一つでした。

手に入れることができたら自転車に載せて街灯が少ないところへ出かけて低倍率の広い視界で星雲・星団を次々に眺める…、そんなことを夢想させてくれる天体望遠鏡でした。
その後いろいろやりたいことが膨れ上がって、最終的にミザールのAR-100SLを購入しましたが、スーパーチビテレのことは何故かずっと心の片隅に残っていました。

それから40年も経ち、この手にする事ができる日が来るとは…。

入手してからまだ三週間ほどでまだ十分に使い込めてはいませんが、実際に使ってみて思うことは、中学生のころ、もしこの望遠鏡を入手していたとしたら、その選択は間違いではなかったということです。

可搬性も低倍率の広い視界も思った通りです。
スポーツファインダーは使いにくさはあるものの、工夫して対応できるでしょう。
星雲・星団が目的だったので高倍率については期待していませんでしたが、実際にはちゃんと使えるレベルでこれはうれしい誤算です。

当時のあの記事に、メーカーと製品とともに、それを選択しようとした自分自身も否定されたような悲しい気分になりました。
心の片隅に残っていたのが何故なのか、それが実物を手にして、使ってみて、このブログの記事を書き進めていく中でようやくわかりました。

…ということは、ここまでの機材紹介の記事は中学生の頃の「思い入れ補正」がかかっているかもしれませんね。
広告記事などによくあるあの一文、

「個人の感想です。」

を付け加えておくことにしましょう。