誰かがサズを弾いていた | 君を殺しても

君を殺しても

THE NOSTRADAMNZ Lucifer K nemoto

こんばんは、すっかり夏気分のルシファーです。


◾️夏だがや

先日、朝起きましたら、あ、夏休みだ!て思いました。

全然夏休みじゃないんですけどね。

なんかこう、気持ちが夏休みだったんです。

原因はわからないんですけど。

そもそも先月はワンマンに備えて栄養をしっかり取ろうと、ケロッグのチョコクリスピーとコーンフロスティを、休日のたびに交互に食べてたんですよ。

子供の頃、なぜか夏休みだけそういう朝ごはんだったので、夏休みみたいな気分になるかなと思ったんですけど、ならなかったですね。

でも、こないだは明確に夏休み感がありました。

天気悪かったし、だからってどっか行ったりせずに引きこもってたんですけど、なんか印象的だったので書き残しておきます。


◾️パソコン壊れた話

ぼくは、デスクトップPCとノートPCを使い分けていて、制作系は何年か前に買った凄くスペックの高いBTOのPCを使い、ちょっとした調べものや稀に持ち出したいときのためにノートPCを使っています。

ノートは、LenovoさんのThinkpadという機種がすごく好きで、二代目でした。

前も書いた気がしてきたんですが、この気取らないシャープな出立ちが単にモノとして好きなんです。

道具として洗練されている。


しかも直近で使っていたのはx1カーボンという最上位機種の初代のやつで、中古だけど画面にちょっと傷があるからってめちゃくちゃ安く買い叩いたんです。

そんなヘヴィーに使わないのでそんなスペック高くなくていいんですが、例えばギターだったらギブソン使いたいじゃん!みたいな感じでx1カーボンを買って使ってたんですよ。

で、ワンマンやリリースがひと段落したしってんで、画面を直しに修理屋さんに行ったんです。


出発直前まで動いてたんですよ。

だって良さげな修理屋さん探すのもThinkpadで探したんだもの。

で、今から修理に持ち込んでいいぜという工房が見つかったので、早速持ってったんです。


で、工房の診察台に乗せ、百戦錬磨の修理屋さんに、ちょっと電源いれてもらえますかってんで、ポチッとなとしたら、ピーッ!と音がして、画面は真っ暗。

おかしいなってんで、もう一回やってみたんですがダメ。


その場で分解してみたんですが、特に故障箇所が見つからず。

仕方がないので、持っていたニューアルバムCLUB33を修理屋のおじさまに差し上げたら非常に喜ばれてたので良かったです。

しかしパソコンは直らないので、とりあえず入院させ、10日ほど経ったでしょうか、昨日、ご臨終の連絡が入りました。


画面を直すつもりがまるっとダメになるなんてびっくりですね。

いうても結構モノは古かったので仕方ないんですけど、タイミングよ!!とは思いました。

しかも、CLUB33をおじさまがおうちでかけてくれていたそうで、奥様が「何聴いてるの?珍しい。ワンオクロック??」と言っていたそうです。

仕方がないので、ぼくらはワンオクロックということになりました。


ここでわたくしめが何を申し上げたいかというと、大切なヒトもモノも、いつどうなるかわからないから、ともにある時間を大切しましょうということでございました。


そして、次もThinkpadが欲しいなと思って探してるんですが中古市場が、テレワーク需要なのかおそらくパソコン全体が値上がりしてる感じがしますね。

もし電気屋さんやリサイクルショップでThinkpadを見かけたら、買わなくていいのでぼくのことを思い出してくださいね。


や、万が一メモリ16G、CPUがcorei7で5万円以下だったら連絡ください。


◾️涙のテレパシー

【Jadranka Stojaković ヤドランカ】 涙のテレパシー Telepathy of tears あつまれ!じゃんけんぽん 主題歌ヤドランカ・ストヤコヴィッチ(Jadranka Stojaković)は、日本で活動していたシンガーソングライター、歌手。 ユーゴスラビア(現ボスニア・ヘルツェゴビナ)サラエヴォ出身。 1984年、サラエボオリンピックのメインテーマ曲を作詞、作曲。自らそのテーマ曲を歌い、一躍ユーゴスラビアの国民的歌手となる。 ア...リンクyoutu.be

この歌、3日前にYouTubeにアップされて、懐かしの諸々を観てたら見つけたんですけど、死ぬほど良い歌ですよね。

最近ずっと聴いていて、好きすぎてカヴァーしようと思ってます。


NHKの『あつまれじゃんけんぽん』という人形劇の道徳番組のテーマで、なんか印象に残ってたんですけどすっかり存在自体を忘れていました。

しかも、ライラライラ〜というサビ部分的なところは、当時流れてなかったと思います。

なんて素敵なんだろう。


聞き取った歌詞ですが、

「両手をさしのべたい こわくない きっと届く 何をうたうの? 知りたい どんな声でうたうの? 寂しいとき どうしますか? 仲良くなれますか? 涙のテレパシーきこえてくるよ 今から君をさがしにゆくよ」

「両手をさしのべたい こわくない きっと届く 何をおもうか 知りたい すべてを話したい たのしいとき どうしますか? あそびにいきますか? 涙のテレパシーきこえてくるよ 今から君をさがしにゆくよ」

だと思うんですけど、こんなシンプルな言葉遣いとセンテンスで、こんなにも深みのある、あたたかくてやさしい、それでいて胸を締め付けるような詞が書けるなんて、ほんとぼくなんてまだまだオブまだまだなんだなと痛切に思いますね。


なんだろう、誰かとても大切な人が離れて見えない場所にいるのか、もしくはまだ出会っていない大切な誰かなのか、そういう人が、なんとなくつらい状況にあるであろうことが伝わってきて、そこに手を差し伸べに、探しにいきたい、みたいなそんな気持ちが伝わってくるようにぼくは思います。

我が子おもう母のようにも聴こえるし、恋人や友達を思い遣る心情にも聴こえるけど、とにもかくにも、やさしくてせつない。

いくら言葉を紡いでも言い表せない感情が。


これを感動というんでしょうね。

聴くたびに心底、感動します。


◾️それでも言葉を紡ぐ話

ぼくが、こうして感動した歌についてどうにか伝えたくて語りたいように、CLUB33の感想を送ってくださった皆様、どうもありがとうございます。

しっかり全部読んでおりますし、とても嬉しいです。


そんな中、友人であり、我々のリミックスにも参加してくれたことのあるMSSサウンドシステムくんが、がっつり感想を書いて送ってくれたので許可を得て公開します。

もはや感想というより解説。

さすがわかってんなーと思いますし、もちろん100%意図した伝わり方じゃないところも面白いです。

最高のライナーノーツだと思います。

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CLUB33感想


今回のアルバムは全体的にドラムが全面に出ててビート感がとても出てる。

抜けるスネアとドラムロールに脳みそがかき混ぜられてとても気持ちいい。


1.Startail

全編打ち込みのfuture bass。

future bassではJust The Two Of Us進行がよく使われるが、

こちらは新しい音楽を取り入れながらもJ-POPへの愛が。

どこか懐かしいメロディ。何かが始まるワクワク感。


2.Alexander

MVも公開された曲。

バッキバキに刻まれたアーメンブレイクのイントロから景気よく出発。

本アルバムではシューゲイザーの要素も多く見られるが、

こちらの楽曲は同じ音響系音楽の中でもなんとダブを採用。

ジャングルとダブ、そしてパンクロック。

バビロンシステムに抗うジャマイカのダブ(レゲエ)。

高速化したレゲエはイギリスでジャングルへ。

さらには階級社会に抗うパンクロックと融合し、

日本のビジュアルパンクバンドのノストラダムスの音楽へ。

MVでは貴族のような特攻服のような三人の衣装。

イギリス階級社会の頂点と日本のアウトローの融合。

様々な音楽とパンクロックが融合する本アルバムを象徴するような楽曲。


3.Still Hungry

まさかのダンスホールレゲエとパンクロックの融合。

Asian Dub Foundationならぬ、Japanese Dub Foundationである。

メイクするときファンデーション使うし。


4.Thy name is

シンプルなメロディックハードコア。

サビでシンガロングして死ぬほどモッシュしよう。


5.Gals

ラップミュージックとパンクロックの融合。

やりやがったの一言である。

でもちゃんとノストラダムスしてるのがとても不思議。

ところでこのオルタナなギター、ウルトラQっぽいと思うのは

僕だけだろうか。


6.MuderTVshow

本アルバムのまさにキラーチューン。こんなん盛り上がるに決まってるやろ。

ド渋いギターソロにはキンクスもびっくりである。


7.No turning back

イントロでスラッシュメタルと思わせておいてサビはパンクロック。

っぱバンドTシャツは黒に限るよな。


8.道化師ピエロ

ノストラダムス、ピエロ担当の心情吐露。

頭をモヒカンにして半袖のビスジャンを着て体育座りしながら聴こう。


9.WakeyWakey

僕には見える。夕ぐれの野外フェスで外人の野郎どもが拳を上げて

ウェイキーウェイキー言っている姿が。

沈む夕日を観ながら聴きたい曲。ギターソロがまた良い。


10.終身刑

スカパンクをノストラダムス味に。明るいパーティチューンに

毒のある歌詞。陰と陽のツートーンである。


11.Touch

切ない四つ打ちダンスビート。サビのメロディのキャッチーさ

がたまらなくいい。

オールナイトのイベントでこの曲ラストだったら、

オレなら帰り道に朝日見ながら泣いちゃうね。

日本人ってこうゆうサビ絶対好きなんですよね。

日本に生まれてよかったと思える一曲。


12.Wonder world

渋いギターリフからディレイボーカルと電子音。

このリフを途中からシンセがなぞるのがまた良い。

2021年の日本で鳴らしたニューウェーヴ。



13.原罪論

ビジュアルパンクバンドによる、モンスターロック。

メイクとボディメイクの融合。


14.Debris

どこか懐かしい、切ないダウンテンポのロック。

CD屋さんでJ-POPのコーナーにシガーロスがあったのを見つけた。

そんな曲。


15.Bloom bloom satelites

コード進行がめっちゃテクニカルで脳がバグる。

でもやっぱりJ-POP愛からはブレない。


16.Can't help falling to hell with you

本アルバムラストを飾る曲。

メロディのとっつきやすさがたまんねえよな。

終わりがあることがわかっていても、

終わってほしくないなという気持ちになる。

まるで映画を見ているような、アルバムCLUB33のエンドロール。

今日のライブ最高だったな。そんな曲。



とても良かったです。


数曲かいつまんで感想を言うのは失礼だと思ったので、

全曲感想を書きました。

先人たちへのリスペクトと、ノストラダムスらしさと、

そしてファンを楽しませる暖かい気持ちがつまったようなアルバムでした。


マスクが外せる日が来たら必ずライブを観に行きます。



2021年6月2日(水) MSS Sound System


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嬉しいですね。

とても嬉しい。


ぼくによる解説論文も目下執筆中で、もうできてるところから少しずつ公開していこうと思ってるんですが、長すぎて切りどころやメンバーへの共有方法がわからなくなっておりまして、とにかくとりあえず近日公開予定です。


お楽しみに!