崩壊してゆく自我に | 君を殺しても

君を殺しても

THE NOSTRADAMNZ Lucifer K nemoto

いやー、リーガルハイ超おもしろかったですね。

リーガルハイはフジテレビでやっていた堺さんとガッキーさんの法廷ドラマです。

法廷ドラマってあんまりみたことなくて、印象に残っててパッと思いつくのは白い巨塔の後半部分くらいなんだけど。

個人的には、正義ってなんぞということについて色々考えたりしました。
正義ってんなぞということはヒーローものを観ていてもよく考えるテーマでして。
ヒーローものだと、ヒーローがだいたい最後に勝つので、それで終わってしまうのだけど、今回のドラマはそこにうまく含みを持たせて終わってくれた気がします。

いわゆる大衆的/人道的な正義(感)の象徴はガッキーさんが担っていて、法に則った(時には可作為的な)正義は堺さんが担っていて、この二項対立が主軸になって物語が進んでいるように見えました。

演出も相俟って、いつも最初はガッキーさんに感情移入するというか、共感するのだけど、最後に堺さんがそれをスパッとぶったぎってくれて、毎回なんとも痛快でした。

最終話はこの二項対立のどちらに軍配があがるのかを見所にしていたのだけれども、それはもう正義が勝つ特撮ヒーローばかり見続けていて、どちらかが勝たないと気がすまなくなった俺の腐った思考回路のなんとも了見の狭さでしかなくって。
クライマックスで、やっぱり正義が勝つ!みたいな方向になると思ってちょっと残念かなとおもいきや、そんなことはなく終わって安心。期待通りのどんでん返しを見せてくれました。

オチもとてもよかったです。
重要に見えた真実なんて、本当はこんなちっぽけなことだったりもする、みたいな。

観終わってしばらく考えたんだけど、対立する違う種類の正義が共存しててもいいんじゃね?っていうお話だったんじゃないかと、俺は解釈しています。

いわゆるモモタロウ的な、一寸法師的な、水戸黄門的な、日本人が大好きな勧善懲悪にぴったり寄り添う、ぼんやりとした、でも大きなくくりを持つ道徳や正義感は、案外誰もが持ち合わせたりしていて、ぽーんと思いつく「いい/わるい」はこれに基づいてたりしてて。

でもこれが司法の場になったら、つまりモモタロウと鬼が裁判になったら、必ずしもモモタロウが勝訴するわけではないんでしょうね。

あのよくあるモモタロウの絵本の筋書きにはない真実も、きっとあるかもしれないということ。

モモタロウの本当の目的は鬼退治ではなく、サディズムによる性欲の発散だったら?
モモタロウを鬼退治にけしかけた村人たちの目的が、実は鬼が島の侵略だったら?
鬼にさらわれたとされる娘と鬼が、本当は強く愛し合っていたら?
鬼が精神疾患で責任能力が認められなかったら?
鬼は鬼の正義を必死で守るため、何らかの正当防衛として人間にとっての悪になっていたら?

超極端な妄想だけど、モモタロウのお話から上記は必ずしも断言できないとおもうんだ。目撃者いねえし。
裁判なら、ひっくるめて法というルールに基づいて総合的に判断すると思うんだ。

だからといって、人間が普遍的な正義感を、大衆がぼんやりと共有する、法で必ずしも拘束されない倫理道徳観をまったく持たずに社会を形成していけるかというと、そうでもなかったり。

じゃあ、どっちももってていいんじゃね?と。

劇中では裁判で負けても清々しい表情で終わる役の人もいたり、
逆に勝ってもそれがいわゆる正義だったのか疑わしく終わるキャラもいたり。

司法で言う勝訴敗訴/有罪無罪が、必ずしも普遍的な正義と悪ではなくて、
逆に普遍的な正義と悪に見えるものが、司法でいうそれとは別物だったり。

だから、建前上みんなで決めた法律もひとつの基準にすぎなくて、それぞれの経験や価値観に基づいたふんわりとした判断もまた、ひとつの基準であっていいのではないかということ。

すくなくとも俺は、自分のなかの正義に関しては最低限自分が信じてあげられるようになりたいと思うわけです。
それが誰かにとって悪でないことを祈るばかり。

大多数にとっての正義、作られた正義は存在するけど、絶対的で普遍的な正義はないと思ってる。逆に、悪も然り。
すくなくとも俺はみたことない。
仮面ライダーでさえ、ショッカーにとっては悪だ。
ウルトラマンでさえ、人間(とそれに準ずる弱者)の生存利益の味方でしかない。
ショッカーはショッカーの正義に従って幼稚園バスをジャックするし、
バルタン星人はバルタン星人の正義にしたがって、地球侵略を目論んでいるんだよ。

あなたは誰の正義の味方ですか?
もし自分が誰かにとっての悪だと意識しているなら、きっとそれはあなたにとってもよくないこと。
だってそれは自分にとっても悪だということだもん。

まあ、自分の正義を疑わない奴が一番めんどくせえと思うけどね!
難しいね!!

という具合に実は当たり前のことを長々と力説してちょっと恥ずかしいけど、そんなことを考えたよっていう報告です。
いいじゃないか。だってブログだもの。

そんなブログにとっての正義は、ライブ告知だと思います。

7/4
(水)
@下北沢MOSAiC

OBSESSION-3-同化NIGHT-2012
"dDS VIDEOshootingGIG"

OPEN18:30/START19:00
adv¥3000/door ¥3500

dieS
DISH
SUICIDE ALI

(各bandが1曲以上他出演バンドの曲をカバーします。
後日3バンド収録したDVDを発売するための収録LIVEです)

【Tickets】
・イープラス ※4月28日発売 

・MOSAIC電話予約  03-5787-4559
※5月12日開始
 受付期間は5月12日から7月3日まで
 チケット引き換えは5月13日から7月4日まで

※バンド手売り無し、バンド予約無し

【入場順】
イープラスとMOSAiC電話予約で並列入場→当日券


DVDになるそうだよ!
最高にオシャレしてきてくれ!
俺はいつもの俺でやる!
だっていつも最高にオシャレだもの!

まあオシャレかどうかはしらないけど、3バンドともすげえかっこいいってことは俺の正義に誓って断言できます。
緻密な構築美と、切り裂く闇と、お前と狂ってる人たちの三つ巴。
下と北と沢の三つ巴に似ているよ。
つまりみんなちがってみんないいんだよ。
誘拐ごっことかマジでちょっとそんな遊びがあればしてみたいよ。

先日のツーデイズも、もうマジありがとうございました。
マジ楽しかったです。

めまいさんとの思い出は文字では語りつくせない上、きっと今後もネヴァーエンディングストーリーだと思うので敢えては言わないよ!
強いて言えば、俺もめまいさんも、いつまでもコロコロコミックと変身と変形と合体とロックンロールに夢中な少年だということだよ。

そんな俺たちに夢中になっているうちは、皆様も少女でいていいのですよ。
実年齢?なにそれ?いいよ大丈夫きにすんな任せろ!

途中から明らかに眠くなってテンションおかしくてごめんなさい。
これきっと読み返して後悔するタイプのやつだよね。
ごめんね。

さよならっ。