2024年6月5日 vol.86


健康好きな「ようじょうくん」です。
今回は、これまでにお伝えした漢方薬のまとめをしていこうと思います。

(新しく聞く漢方薬もあると思います)

 

今回のテーマは、

 

 

 こむら返りと漢方薬

 

こむら返りは、ふくらはぎの筋肉が異常に収縮して痙攣をおこし、足がつってしまう状態のことを言います。強い痛みが突然起き、運動中や、睡眠時にみられることが多いです。この症状の原因は様々あり、筋肉の疲れ、ミネラルの不足、体内の水分不足、冷えによる血行不良などがあります。

特に春から夏に代わる時期、梅雨時期の湿気の多い時期などに起きやすくなりますので、ぜひとも知っていただければと思います。

 

漢方薬の中でこむら返りがよく起きる方に渡されるのが「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)です。この漢方薬は即効性があり、お体の体力などが関係なく使用できるためによく使用されております。ただし、長期的に飲み続けると副作用が出ることがあるので注意が必要です。

 

他にもこむら返りに効く漢方薬として以下のものがあります:

  • 四物湯(しもつとう): 血行を改善して体を温める作用があり、高齢者の緊急性が求められないこむら返りに有用です。
  • 疎経活血湯(そけいかっけつとう): 余分な水分を取り除き冷えを解消し、血行不良を改善する漢方薬です。特に腰から足にかけた下半身の痛みに効果が期待されています。
  • 八味地黄丸(はちみじおうがん): 中高年以降のからだの機能低下を改善する作用があり、肝硬変に伴うこむら返りに対しても有用です。

こむら返りを予防するためには、こまめな水分補給やストレッチ、適切な食事、足のマッサージなどが効果的です。

 

※漢方薬を使用の際には、医師、薬剤師または登録販売士に相談してください。
(注意する方)①医師の治療を受けている方②妊娠の可能性がある方、妊婦③体の虚弱な方
④胃腸の弱い方⑤発汗が著しい方⑥高齢者
服用後に、かゆみや吐き気、倦怠感などの症状が出た際には、直ちに医師の診察を受けてください。