私がすぐにキレる、泣き喚くという証拠として、相手側から自信満々に提出された録音。
元夫本人は、自分が録音しているから、冷静な、柔らかい物言いに徹している。
「俺はいつだってお前に寄り添ってきたつもりだったよ」
(妻に寄り添う夫ならば、夫不在の実家に妻を義母と住まわせるというような、また、車がないと生活できないど田舎に、車なしで生活させることを強いるわけがない)
「なんで理解してもらえないのかな」から、「殴りたければ殴れよ」と挑発まで、サイコパス的人間のありとあらゆるやり口が見て取れる。
この、弱者をいたぶって喜んでいるような録音を証拠として裁判によく出せた、と思う。
録音について細かく触れていくと、長くなるのでまた改めて書きたいけれど、長い録音の途中で、私はいきなり次のように責められている。
「おやじのこと言われたのはちょっとショックだったよ」
「死人に対してなんでそういうこと言うの。死んでる人に敬う気持ちあったって普通じゃん」
何についてこそ述べていないけれど(この部分ははっきり録音に残したくなかったのだと窺える)、私を非難している。
とにかく私が悪者であるという証拠を、なんでもかんでも録音に残しておきたかったのだろう。
いきなりぶっ込んできた、という表現しか思いつかない。
この録音は、私が火事の保険金について疑問を口にした後に録られたもので、つまり、私の「保険金○欺」という言葉への反論であることは、他人にわからなくても、夫婦の中では明白である。
ただ、潔白であれば、「でまかせ言うな」とか「信じてもらえないんなら仕方がないね。悲しいな」とならないだろうか。
「死んでる人に対して敬う気持ちあったって普通じゃん」
この発言をどう捉えるか。
人によりいろいろかもしれない。
でも、私は、私の疑問が消化できた気がした。
ただ、あの時、私は決して「お義父さんが」などと口にしていない。誓って。
元夫の発言や言動を思い返していくうちに、今更ながら、さらなる疑惑が私の中に生じてきた。
続く