夫婦仲は悪くなかったのに、どうして奥さんを殺害したのだろうか、NNNドキュメント「死刑囚の子 殺された母と、殺した父へ」を不思議に思いながら見ていたところ、謎が明かされた。



会社の経営方針をめぐって仲違いしていた(夫の)養父が事故に遭い死亡、7,000万円の保険金が下りた。


証拠がなかったのか、事故として取り扱われたものの、周囲では夫に疑惑の目が向けられていた。


奥さんからも疑いの目を向けられて、離婚を迫られていて、逃げられるなら、と殺害したというのだ。


また事故を装って。

しかも子供をダシにして。


別居直前、私と夫は義家族の対応で激しく口論した。


私「あなたが単身赴任でいないなか、お義母さんと暮らすだけでもストレスなのに、義妹と姪が毎日来るのは耐えられない」


元夫「母親に顔見せに来るのことの何が悪い」

(顔見せに来ているのではなくて、託児所として使っているだけ)


私「姪に夜ご飯も出さないといけないのがきつい」


元夫「誰も作ってやれなんて頼んでない」

(夜の8時9時まで居座られたら、夕食を出さないわけにはいかない。しかも姪は豚のようによく食べる。帰宅してからも食べるらしいのに)


私「車がないから、食料も一度にたくさん買えないのよ。そろそろ義妹さんに車の返却頼んでほしい」


元夫「お前、乗れへんって言ったやん」


私「最初は乗らないって言ったけど、ここでの生活は車がないとやっていけない」

(いちばん近いスーパーも自転車でいける距離ではなかった)


元夫「妹にも生活がある」

(では、私と子供の生活は?)


私「常識的におかしいよ。なんで、貸してる方が、わたしばっかり我慢しないといけないの」


元夫「常識って、それはお前の常識だろ? 俺が稼いだ金で買ったものを誰に貸そうが、お前に関係ない!」


ここで、私の何かが決壊した。

頭に血が昇っている一方で、とても冷めた自分が頭上から俯瞰しているような感じだった。


そうして、私は禁断のあの疑問を口にした。


放火による火災の保険金で借金を返した、というあの話のこと。