別居し、離婚に向けて状況が進むなか、

私は身の危険を感じていた。


かつて、元夫が日本から出張で来ていた同僚に自慢げに話していた。


「○○(駐在地)の反社は、信じられないくらい安い価格で殺人とか請け負うんだよな。でも、頼んだら最後、それをネタに一生強請ってくるから、ま、使えない手段ではあるけれど」


現地の事情通をアピールしたかっただけかもしれない。

でも、普通の会話の中に、殺人などのワードを使うこと自体、普通の感覚ではないと思う。


元夫は決して自分の手を汚さない。


かの国の反社を使わずとも、貧乏国となった日本では、闇バイトで、安いお金で危険な仕事を請け負う人が大勢いる。


履歴を辿れないようにして、闇サイトを利用し、何かしてくるのではないか。私は怖かった。


当時。

私は用心のため、通勤時にホームの際に立たないように(誰かに突き飛ばされないように)したり、仕事帰りは、駅から家まで毎日ルートを変えたり、していた。


そうしているうちに、ハタッと気がついた。


私がいなくなったら、元夫は子どもを引き取らなければならなくなる。


元夫は、子どものために、仕事に制限がでたり、飲みやゴルフを我慢するなんぞ、死んでも嫌な人間である。


冷静に考えて、心配しなくても大丈夫だと判断し、普通の生活を送れるようになった。


ただ、かつて小学生だった息子も今や高校生。


離婚裁判を経て決着したとはいえ、私にはまだ懸念が。。。