夫の複数のビジネスバッグから、いろとりどりのコンドームが出てきた。


嫉妬とか哀しみとか、全くない。

むしろラッキーだと思った。


証拠として写真に収め、それを夫と義母に見せたところ、夫から羽交締めにされ、義母から携帯電話を奪われそうになった(老婆と侮ること勿かれ。恐ろしいほどの力だった)。


私は恐怖のあまり大声を出した。


すると、夫は私から手を離し、自ら警察に電話をしたのだ!


そうしてやってきた警察に

「妻が錯乱して暴れた」

などと嘘八百の説明をした。


私も事情聴取をされたけれど、

私の方は恐怖で混乱している状態、一方で

冷静沈着に説明する元夫。


警察はどう判断したのだろうか。


その日、夫は家に戻らずに近くのホテルに泊まるように注意され、私は子供に悪影響になるから、感情を抑えるように、とかなんとか、頓珍漢な注意を受けて家に帰された。


火事の保険金も、後ろめたかったら、

堂々と話せるわけがない。


自分が暴力を振るったのなら、警察に自ら電話できるわけがない。


自分に非があるのなら、離婚裁判を起こすはずがない。


これが元夫の手法。

人の判断を逆手に取るやり口。


この日を境に、身の危険をひしひしと感じるようになった。


息子がサッカー合宿に出かけ、離れで一人になった私を心配した友人が、安否確認といって、数時間おきにメッセージを送ってくれたこともあった。私を信じて心配してくれる友人が大勢いることが、救いだった。


歌手のaiko さん、洗脳されていた、と。

離れたからこそ、わかる。


私も、おかしいな、怪しいな、と思いつつ、最も身内な夫を疑いたくなかった。


今思い返すと、おかしいことがたくさん湧き出てくる。


改めて、離れてよかった。