2022年 新年のご挨拶(2) | ステレオ匠 人見隆典のブログ

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ピュアオーディオを40年以上趣味で研究してきました。
その結果市販のスピーカーを超高音質なスピーカーに改造する方法を確立しました。
これを広めて豊かな音楽のある生活を普及させたいと思っています。

前回 今年はオリジナル製品を手掛けて行くと書きました。

 

それらの物について触れる前に、今の遊音工房が どうして出来上がったか、ユーインメソッドが どのようにして確立されてきたかについて 書いておこうと思います。

 

そもそもは、私の音楽へのこだわりから 遊音工房を含めた 今の私をとりまく状態が 生まれています。

 

では、その音楽を 生演奏のように聴きたいという こだわりの原点は何かというと、私が 4歳から小学校5年生まで 習っていたバイオリンの、耳に焼き付いた音にあるのは 間違いないでしょう。

 

 

自ら習う気はなかったと思いますが、母親の見えと気まぐれで 習い始めたバイオリンは、私の幼少期の思い出の かなりの部分を占めています。

 

週に2回 15分くらいのレッスンに通い、酷い音しか出せないのを なんとか良い音にして 上手く弾けるようになろうと 毎日練習していました。

 

しかし、同じ年の可愛い女の子で、3歳から習い始めた子がいて 凄く上手いのです。

 

母親も、1年早くレッスンを始めたその子に 追いつくように けしかけるし、私も頑張って追いつこうとするのですが、差は むしろどんどん大きくなり 離されてゆきました。

 

彼女の弾く音は 本当に綺麗に澄んでいて、繊細でダイナミックで、子供心に 強い畏敬の念を感じたのを覚えています。

 

結局 劣等感に染まった私は 小学校5年生で習うのを止め、彼女はそのままその道を行き、音楽大学を卒業して 有名オーケストラのバイオリン奏者になられたと聞きました。

 

やはり才能のある人は 違うんですよね。

 

で、凡人の私はというと バイオリンの音には超敏感な人間に育っていったわけです。

 

もしバイオリンを習っていなかったら、全く音にこだわりを持つこともなく 音を聴き分ける能力も持たなかったでしょうし、遊音工房もなかったでしょうね。