私のホーンとは、遊音工房製のコンクリートホーンで、40ｃｍバーティカルツインスピーカー飛天に採用している物です。コンクリート製なので、ホーン鳴きがほとんどなくて理想的なホーンになってます。
ウーハーとの納まりが良いように、少し横長にしています。上下面は完全に曲面ですが、左右は 深さ方向で手前の3.5cm程度が一部平面になるように作られています。
本来は曲面にする方が良いのですが、この部分はコンクリートの流し込み用の木枠の製作上、どうしても曲面にできなかったのです。
さて、このホーンを 今までは横向きしか聴いたことがなかったのですが、９０度回転させて縦向きにして聴くとどうなるでしょうか？
飛天では ホーンははめ込まれていて実験できないので、別の30ｃｍウーハーを使用します。ちょうどパイオニア CS-E700の改造SPが手元にあったのでこれを使用することにします。
こんな具合ですね。
アンプは遊音工房製、バッテリードライブ マルチアンプです。
これで、いつも聴きなれているテスト曲を 何度も何度も90度回転させながら聴き比べてみました。
その結果、良く良く聴き比べてみると 確かに僅かに違いが感じられました。
音質自体に全く差はないのですが、音像に違いが感じられます。通常に比べて、90度回転させて立てた方が、左右横方向の定位感がよりシャープに感じられるのです。しかし、上下方向にかすかに高音の響きの広がりのような物を感じます。
通常だとこの様な上下方向の響きによる音の広がり感は感じません。良く良く聴いていると、この上下の広がり感は不自然に聴こえますね。
また、頭を左右に動かした時の音像の揺れが、90度立てた方がよりシビアに感じられますね。
結果的には、通常の置き方の方が自然で落ち着いて聴くことができるようです。音像がごく僅か横広がりになってるように聴こえて動きにくく、そのことが縦長よりも安心感を感じる様です。
ホーンの左右にある平面での反射音の影響でしょうか、この様なごくごく僅かな聴こえ方の差ができるようですね。
完全な円形ホーンだとこの様な事は起きないでしょうが、デザイン的に納めにくいですね。やはり今の形が現実的ですね。
株式会社 遊音工房 otoniasobu.com
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